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なぜHONDA🏍️はアメリカで成功した?

お疲れ様です。ourlyの吉房寛詠です。
全社員noteリレー企画、第6弾ということで私のおすすめの本を紹介いたします。
前回はNoriさんが吉田松陰の生き様や思想が詰まった、「覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰成」について書いてくれました。週末書店に出向きましたが、今でも目につくところにありますね。ビジネス書のバイブルです。

本題ですが、私は「コンテクスト・マネジメント」という本をお勧めします。

横文字が多く、難解っぽく見えますが、そんなことないです。
はっきり申し上げますとくそおもろいです。読んでいてワクワクしてきます。

読了した書籍の中で、もっとも多くの人にお勧めした書籍でした。
400ページあり、見た目は分厚いので、1章のサマリだけ本noteでご紹介させてください。2章以降は是非、ご自身で読んでみてください!


競争優位性の根源は、組織内の意思決定プロセス

この本の結論から言うと、企業の競争優位を作っていくために、よくあるロジックや戦略、数値からのアプローチではなく、組織文化や組織のコンテクストを変えることが手法になり得ることを解説しています。

本書では、

企業の競争優位性の根源は、組織内の意思決定プロセス=コンテクストマネジメントである

と語られており、それを裏付けしている事例が、我らが自動車メーカーのHONDAで解説されています。
具体的には、HONDAは優れた事業戦略によってアメリカで成功したとBCGはレポーティングしていますが、実情はたまたまだったらしく、成功要因はHONDAの組織内のコンテクストマネジメントによるものだと提唱してます。

なぜHONDAは成功した?

そもそもコンテクストとは?

本書では、

「経営陣の意図によってつくり出される社内の環境や仕組み」

を企業コンテクストと呼んでいます。

なぜHONDAは成功した?3つのケースを解説

では、なぜHONDAはアメリカで成功したのか。紹介されている3つ仮説を要約してみます。

ケース①:計画的な成功
HONDAは創業時から統合された生産ラインを有し、研究開発を重視、競争相手との差別化を図るべく、常に合理的な対応。
北米に進出するにあたっては、市場の規模とシェアを詳細に分析し、経験曲線の効果を勘案したうえで、西海岸から東に向かってどんどん市場を開拓していき、コスト優位を確立した。

ケース②:偶然の産物
設立当初は完全に統合された生産ラインなど保有しておらず、中途半端に独立した活動の集まり、要するに町工場だった。
研究開発に力を入れていったのは、本田宗一郎がバイクレースに執着し、自分の技術を世に問いたいと思っていたから。北米進出もまったく戦略的ではなく「計算違い、思わぬ偶然(セレンディピティ)、組織的な学習」の連続だった。

ケース③:コンテクストマネジメントによる成功
当時は日本の他のバイクメーカーはまだ北米に進出していなかった。当時は外貨持ち出しが規制されていたため、海外に現地法人を設立する場合は通産省と大蔵省の許可を得る必要があった。
ホンダが求めた100万ドル(3億6,000万円 ※ 当時のレート)相当の持ち出しは、大蔵省に却下されてしまう。しかし担当者が足繁く大蔵省に足を運んだ結果25万ドルの持ち出し許可が降りた。
トップは大きな夢と志を持っている、周囲の反対にもひるまず大胆な意思決定ができる。
現場は本社の方針に安易に迎合しないし、社長の意向を忖度することもない。上司が反対している施策であっても、若手がやると言えば自由にやらせてもらえる。それが成功を引き寄せた。
競争優位のエッセンスは戦略分析でもなく、偶然でもなく、マネージャーが作り出す組織のプロセスそのものに宿っている。
アメリカのホンダでは、現場のマネージャーたちが創造的なイニシアティブ(自発性)を発揮し、すばやく学習して市場に適応した。


ここまでにしておきます。
いかがでしょうか。もちろん組織戦略に絶対解はないですが、組織内の意思決定プロセスが社員の行動を変え、競争優位を獲得したという、あまり他に事例がないワクワクさせてくれる本でした。
是非手に取って読んでみてください!


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最後までご覧いただきありがとうございました。ourlyに少しでも興味を持った方は、まずはカジュアル面談📩から。気軽にお話ししましょう!


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