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上手な叱られ方1/成長を促進する事前相談のすゝめ
◆成長は山登りと似ている
研修やセミナーを通じて感じることは
多くの人が成長(変化)したいと願っていることです。
成長は山登りに似ています。
自分の足で登らなければ山頂には辿り着きません。
途中大変なことがあるかもしれませんが、
その大変だった分だけ
山頂から見える景色は格別なものになります。
「ああ、ここまで登ってきたな!」
正しく自分の成長を感じる瞬間です。
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◆山頂にたどり着くために必要なこと!?
一方、山登りは自分では正しい道を登っているつもりでも
いつの間にか違った道を歩いていたり
遅れてしまったりすることがあります。
そんな時、「そっちは違うよ。こっちへ戻っておいで!」
「少し休んでから行こう!」
「そんな急ぐとばてるよ!」なんて
声を掛けてくれれば、我に返り
安心して頂上を目指すことができます。
山を登る(成長)ためには、
誰かに声を掛けてもらうことが必要です。
◆声掛けの機会がなくなってしまった職場
職場では、どうでしょうか。
最近では多くの上司が、部下の成長のための声掛けを
パワハラになるのではと怯えてしまっています。
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部下は成長の機会を失ってしまっている状態です。
上司に勇気を出して声掛けをして欲しいところですが
一方で部下にも勇気を出して上司に声掛け(相談)して欲しいのです。
今回は、上司に上手に叱られる方法をお伝えしていきます。
◆事前相談の効果
(そんなことができるのか…?)
できます。
それは、事前に上司に相談することです。
そのために最初にして欲しいことは
期待されていることの共有です。
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「相談したいことがあります。
私はこの組織(チーム)のために役に立ちたいと思っています。
役に立つために、私はこんなことをしたいと思っています。
私の考えなのでアドバイスをお願いできないでしょうか」
まず自分がどんなことを期待されているのか
自分で考え、それを言葉にしてみましょう。
上司もはじめから「部下(私)にどんなことを期待していますか」
と聞かれても上手く言葉にできません。
部下から、期待されているだろうと思うことを
言葉にして伝えれば、上司もアドバイスしやすくなります。
もし何か足りないところがあっても
部下の伸びしろとして捉え、
さらに良くなる方法を教えてくれます。
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上司も自分の失敗談などを話して
具体的な仕事の進め方やコツ、注意すべきポイントなど
教えてくれるようになります。
◆もし納得できなかったら!?
中には納得できなこと、無理なことだと感じることがあるかもしれません。
そのときは、自分のできる範囲で良いので
「ここまでやります。
これは協力していただけませんか」とお願いしてみましょう。
できること協力して欲しいことを明確にしておくことが重要です。
その上で、「期待したことからズレてれば
教えてください」とお願いしておきましょう。
上司も委縮することなく前向きに指導してくれるようになります。
そうすれば、「ダメだ!ここは違う!」と叱られたとき
自分のために言ってくれていると捉えることがきます。
一方、事前の相談をしていない場合
「ダメだ!ここは違う!」と叱られたら
責められたという気持ちになり落ち込むことになるでしょう。
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◆自分のために叱ってくれている
事前の相談ができてくれば
「はい、すみません。次から直します」と
その場を交わす口先だけだった気持ちが
「はい、ありがとうございます。次はこうしようと思います。
いかがでしょうか」と積極的な気持ちなることができます。
この差は大きい!と思いませんか。
上司は部下のあなたのことを主体的だと思えてきます。
ますます仕事がやりやすくなっていきます。
このときが成長しているときです(笑顔)。
上手な叱られ方は、上手くその場をかわすことではなく
叱られたことを自らの機会と捉え
成長への糧にすることです。
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まだまだかわすときも必要かもしれないが、
諦めることなく上司を上手く使って成長していきましょう。
上司もそれを望んでいます。
◆今回の質問
【自分の成長のために、まず何からはじめますか?】
次回に続けます!お楽しみ!
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