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あらためて日常の有難さに気づく海外旅行 エジプト編2

前編はこちらからご覧ください。

日本が恋しくなってきた6日目。
砂ぼこりで白茶けたカイロを通り
南へ10キロほどのサッカーラという街へ。
 
途中、交通渋滞というよりまったく動かなくなってしまう。
前回もお伝えしたがエジプトは信号がなく
車は右側通行なので基本左折で目的へ向かう
停止した交差点は我先に左折を争う車が
直進車線も塞いでしまい全く動かない状態に(汗)。
 
どうなるのかと不安な気持ちでいると
徐々に動き始めるではないか
やっと警察官が来て交通整理をして車が進み出したのだ。
 
この日は警察官が遅刻して
こんな状態になったということ(笑)。
車のマナーだけでなく警察官の怠慢も重なったようだ。
 
焦った交通停止状態を過ぎ、目的地に到着(ふう⤵)
第三王朝ジェセル王(4650年前)は、
今までエジプトでは見られなかった長方形の大墓(マスタバ)を6段重ね
階段状のピラミッドを作ったのだ。
これが最初のピラミッドらしい。
 

最初のピラミッド・階段ピラミッド


さらにバスでデコボコ道に揺られながら
サッカーラのすぐ近くのダフシュールという街へ
屈折ピラミッドに着く。
えっ屈折!?と首を傾げてしまう(笑)。
 
なぜ屈折ピラミッドなのか?
スネフェル王(クフ王の父)は、階段状のピラミッドをもっと美しくするために傾斜のピラミッドをつくることを考えたのだ。
 

屈折ピラミッド(傾斜角が途中で変わっている)


そこで、斜めに石を積み上げていく。
だが角度が急すぎて石の重量を支え切れなくなってしまった。
最初は傾斜角52度だったが途中から43度22分と緩くなっている。
だから、傾斜角が途中で変わる屈折ピラミッドになったわけだ。
 
しかし、スネフェル王は心まで屈折することなく
今回の失敗を糧に屈折ピラミッドの近くに赤のピラミッドを建設する。
根性がありますね(笑)。
 

赤ピラミッド(二等辺三角形の真正ピラミッドの最古のもの)


この赤のピラミッドが二等辺三角形の真正ピラミッドとして
最古のものになった。
もちろん傾斜角は43度22分だ。
4500年前にこれをやり遂げ古代エジプトの技術は凄いと思う。
 
それをやり遂げたスネフェル王の息子さん(クフ王)が
ギザの三大ピラミッドを造っていくのだから。
歴史の流れというか技術の流れに納得だ。
 

筆者が石を持ち上げようとしたがビクともしない!


クフ王、その子のカラフー王、カラフー王の子のメンカウラ―王
この順番でギザの三大ピラミッドは造られていったのだ。
なんだか、古代エジプトのイメージが湧いてくる。
 
ピラミッドの建設は、宇宙人説もあったようだがご紹介したピラミッドの進化で人間が造ったことが有力になったそうだ(笑顔)。
 

右からクフ王・カラフー王・メンカウラ―王


ちなみにクフ王の内部見学は2年前にできるようになったらしいが
狭い回廊と急勾配、それも正規の入り口はなく
泥棒が造った穴を通っていくのでかなりキツイ。
 
片道10~15分ぐらいで石棺のある所まで辿り着ける。
気合と体力を用意して登ってください(笑)。
 

クフ王の内部通路・背を屈めないと通れない通路があるのでご注意を!


もう一つピラミッドにまつわる明るい話があります。
それはピラミッドを奴隷に造らせたんでしょ!という説が
最近の調査で、ナイル川が氾濫して農作業ができない
3カ月間、仕事を確保するために賃金を払って
ピラミッドを建設したことがわかってきたそうです。
だから、建設にするのに時間も掛かったと。
 

アスワンからカイロへの飛行機からのナイル川(恵みの川・川沿い以外は砂漠)


また、ピラミッドに使う重い大きな石は、
砂で大きな緩やかスロープを作ってそこを引き上げていったということです。
でっかいスロープを作ったんですね(凄い)。
 

古代エジプトの首都だったメンフィスに立ち寄りスフィンクス


メンフィス博物館にはラムセス二世の巨大な石像が横たわる


きつい6日目も終わり
実は、ギザの三大ピラミッドの後、地元のスーパーに立ち寄り
さらにはギザの三大ピラミッドに戻りナイトショーの見学。
ホテルに21時過ぎに戻り遅い夕食となる。
 

ホテルは中庭やプールがあり感じのいいところです!


観光最後の7日目
そろそろ体力の限界を感じながらもホテルを8時に出発!
プレオープンしている大エジプト博物館へ
これも完成したら見ごたえのある素晴らしい博物館になると。
ピラミッドの三角形をモチーフにした近代的な建物になっている。
 

大エジプト博物館エントランス


ラムセス二世の石像がそびえたつ中央ホール


その後はエジプト考古学博物館に立ち寄り
ツタンカーメンの財宝などを見学する。
繰り返しになるが弱い王だったツタンカーメンでさえ
この財宝と共に埋葬されたのだから
他の王たちの財宝はどんなことになっていたかと想像がつかない!
 

エジプト考古学博物館エントランス


左がラーホテブとネフェルトの座像・右が書記像(エジプトのお札)


他にもたくさんお伝えすることがあるが
古代エジプトの歴史についてこの辺にしたい。
 

左がツタンカーメンの玉座・右はミイラの内臓を収める器


盛りだくさんの観光のおかげでカイロ空港には
出発の2時間前に到着。
日本ならスイスイと飛行機に残り込めると思いきや
空港に入るのにセキュリティーチェック
割り込みばかりで先に進まない!!
 
やっとチェックインと思ったが
前の子連れのお母さんがなんだか揉めている。
結局、予約がされていなかったようで
鳴きながら携帯で電話している。
 
そんな様子をみながらチェックインして
今度はもう一度セキュリティーチェック
これもボディチェックなどあり結構厳しい。
女性は女性の検査員がいるのでご安心を。
 
今度は出国手続き、ここも長蛇の列
あと1時間、大丈夫か???
そんなことはお構いなしの係員
一人一人の顔を見て結構時間が掛かる
おまけに検査員の一人が途中でいなくなる始末(ああ)
 
やっとの思いで出国手続き完了
日本人はすんなり通るから不思議?
 
今度は飛行機の搭乗口へ走って
20:05分発に間にあう(汗)。
ああ、良かった!!
 
帰ってきてつくづく日本は良いなと思う。
マナーの良さ
迅速で丁寧な対応
なんといっても笑顔
水道水が飲める
トイレが快適(ウォシュレットなし紙は流せない)
思いっきり空気が吸える
食べ物が美味しい(多分世界一)
などなど、数えればきりがない。
 

カイロの街並み


でも、その良さは海外に行ってみないとわからないのも事実。
是非、あらためて日常の有難さがわかる海外旅行にお出かけください(笑顔)。
 
長くなりましたがお付き合いいただきありがとうございました。
 
さて次回はどこへ行こうかな!?
お楽しみ!参考文献『地球の歩き方』

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吉田裕児@人と組織を咲かせる人財育成コーチ
上司と部下が生き生きと活躍できる職場作りを目指しています。いただいたサポート費はさらなるクリエイティブな活動に使わせていただきます。

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