部下の自主性を高める１on１の極意～準備が9割。上手くいくかどうかは日常で決まる～情熱所長シリーズVol.69
こんにちは！
人と組織を咲かせる人財育成コンサルタント
吉田裕児です。
｜１on１を受ける部下の４つの気持ち
「１on１（一対一の対話）」を進める中で、部下がどんな気持ちになっているか気づいているでしょうか。実は、上司の関わり方によって部下の気持ちは４つに分かれます。
例えば、一つ目が「不満が言えるぞ！」（これはチャンス）。
二つ目は「１on１で私をやる気にさせたいんでしょ！そんな手には乗らないわ！」（拒否）。
三つ目は「あなたがやりたいから、ただやるだけ！」（何も生まれない無）。
最後に「自分の思考が整理されてアイデアが浮かぶな！」（嬉しい）という４つの気持ちに分かれます。
あなたの部下は、どの気持ちでいるでしょうか。当然、四つ目の「嬉しい」気持ちになって１on１が意味あるものにしたいところです。
今回は、四つ目の「嬉しい」気持ちになるための「１on１」の考え方や進め方について、吉田部長と情熱所長の対話から教えて貰いましょう。
※前回の記事
部下の自主性を引き上げる「１on１」の極意
～主役にするだけで行動変革が起きる～
それでは、はじまりです！
｜上手くいっていると思っているのは上司だけ！
吉田部長
情熱所長、１on１が上手くいくために最も重要なことは何だと思う？
情熱所長
そうですねー。
今まで教えて貰ったことを振り返ると
傾聴、共感、承認、質問でしょうか。
吉田部長
そうだね。
確かに、その４つのスキルはとても大事だ。
でもね、一番重要なことは、日常なんだ。
情熱所長
えっ、日常ですか？
それって、どういうことなのでしょうか？（汗）
吉田部長
例えば、普段、挨拶もない感謝も労いもない上司から１on１をやろうと言われたら、情熱所長はどんな気持ちになるかな？
情熱所長
そんな上司とは、１on１なんかやりたくなと思います。
吉田部長
そうだろう。やりたくないよね。
たとえやったとしても、
「不満が言えるぞ！」
「１on１で私をやる気にさせたんでしょ！そんな手には乗らないわ！」
「あなたがやりたいから、ただやるだけ！」
なんて気持ちに部下がなっているかもしれない。
｜上手く機能させるために関係性が必要
情熱所長
そうか、部下はそんな気持ちになっているのか。
だから１on１が上手くいかないのか（汗）
では、どうしたら良いのでしょうか？
吉田部長
そうだね。
上司と部下の間に、ある程度の関係性が必要になる。
関係性は、相手とのつながりの深さとも言ってもいいかな。
例えば、部下が「上司は私のことを理解してくれているなー」と思えるぐらいの関係性が欲しいね。
情熱所長
では、その関係性を築いていくためには、どのようにすれば良いでしょうか？
｜日常のコミュニケーションで関係性を築く
吉田部長
例えば、情熱所長は普段、部下とこんなコミュニケーションをとっているかな？
部下の話を聞いて「そうそう、そうだったね！」という共感。
仕事が終わったとき「おつかれさま！」という労い。
仕事の途中では「どう、調子は？」という進捗の確認。
仕事が上手くいったとき「いいね！素晴らしいね！」という承認（褒める）
何かを達成したとき、「すごーい。どうやってそれをやったの？」とう感動。
何をやってもらったとき「ありがとう！嬉しいよ！」という一次感情。
何か失敗したとき「私たちの理念からすると、それはNGだよ！」というフィードバック（叱る）
仕事を任せるときは、ゴール、条件、託したいこと（課題）を明確に伝えるオーダー。
この８つのコミュニケーションがとても大事なんだ。
情熱所長
以前から教えて貰っている８つの対人基本スキルですね。
やっていると思うですが（苦笑）
吉田部長
ただ、８つの対人基本スキルができないと１on１をやってはいけないというわけでなく、普段からのこのコミュニケーションを意識してやって欲しい。
そうすれば、１on１がより意味あるものになっていくんだ。
情熱所長
そうですね。
１on１をすれば部下との関係性が築けるということではなく、まずは日常のコミュニケーションを大切にすることが重要なのですね。
｜最後に上司のマインドセットと気構えで準備完了
吉田部長
そう、その上で、『１on１は、チームのゴールを達成するために部下の力を引き出すために行う』というマインドセットを行い、『部下と一対一の真剣勝負で行う』気構えが必要になってくる。
情熱所長
そうですね。
そのマインドセットと気構えを忘れてしまうと、部下も真剣になれませんね。
吉田部長
情熱所長の場合、真剣になると部下が緊張してしまうかもしれから、笑顔は忘れないようにね（笑）
情熱所長
はい、わかりました（笑）
肩の力を抜いて１on１に取り組みます。
吉田部長
それなら、大丈夫そうだね。
きっと部下は、情熱所長との１on１で「自分の思考が整理されてアイデアが浮かぶな！（嬉しい）」という気持ちになるよ！
｜それでは、今回の質問です。
「上手くいく１on１を行うために、どんな準備が必要でしょうか？」
次回に続けます!お楽しみに!(^o^)ｖ
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