情熱所長「本当の叱り方」V0l.2|部下と心のキャッチボールをしていますか?
~部下と心のキャッチボールをしていますか~
前回は、どうも現場が自分の思い通りにならないと悩む情熱所長へ上司である吉田部長が、「人はそれぞれ違う、それを理解していますか」という問い掛けに自分の至らなかったこと知り、天を仰ぐ情熱所長でした。
では、はじまりはじまりです。
吉田部長「情熱所長は、優秀だから所長になった。
でも、それをいつのまにか忘れてしまうんだ。
私も同じ経験をして失敗しているんだ。」
情熱所長『吉田部長もそんな経験をされているんですか』
「そうなんだ、私も同じ経験をしたよ。
自分と同じように部下が出来ると思うと、
部下が出来ないとき、それを否定してしまうんだ。
“なんで出来ないんだ!”
“やる気があるのか!”
とイライラとして叱責してしまう。
現場は、ますます暗くなるばかりだった。」
『今の吉田部長から想像できません』
「情熱所長は、責任感も強く直ぐやるタイプだから仕事はすぐやらないと気が済まない。
人によって、時間を掛けて確実にやりたい人もいる。
そういう人にスピードだけを強調したら、やる気をなくしてしまう。」
『そうなんですか~!?』
「だから、まずは部下がどんな性格なのか観察したり、
直接話をしてみたりすることが大事だ!」
『部下のことを知ることが大切なんですね』
「そうなんだ!もしかりに、
情熱所長が情熱所長の部下だったらどう思う。
若い情熱くんが、今の情熱所長のことをどう思うだろうか」
『ちょっと自信過剰かも知れませんが、
私みたいな優秀な所長と一緒に仕事が出来て良い成績が上げられれば光栄だと思いますが』
「この人と一緒に働きたいと思うだろか」
『ううん、もしかして所長は少しも僕らのことを分かってくれない。
一方的に話すばかりで、こっちの話をちっとも聞いてくれないと思っているかも知れないですね!』
「情熱所長は、心のキャチボールを知っているかい」
『え、キャッチボールですか?あの野球の⁉』
「そう、キャッチボールはお互いにボールを取りやすいように相手に合わせてボールを投げるね!」
『そうですけど・・・』
「もし部下の捕れないような剛速球やとんでもないところに投げたら、部下はどうなってしまうだろうか」
『それは、それは捕れませんよね!』
「それを情熱所長はやっていないか?」
『私が、ですか?』
「そう、情熱所長は部下の捕れないような剛速球で仕事を頼んだり
部下の性格や能力に関係なくボールを投げていないだろうか?」
『そうか、私は部下が捕れないようなボールを投げているわけですね!
そう言えば、昔から剛速球投手だと言われていました。』(汗)
「それに気が付けば、心のキャッチボールを部下との対話や仕事の任せ方に試してみたらどうかね!」
『そうか、やっていなかったな。
そうですね。やってみます!』
違いを知ることができた情熱所長は、今度は部下を知ることが大事だと分かり部下との心のキャッチボールをすることを心掛けるようになりました。
「でも、注意してもらいたいことがある。
部下の能力が上がっているのに何時も同じボールを投げていてはだめだ。
部下の成長に合わせて、また成長を願ったボールを投げることはありだよ。
甘やかすことではないんだ!」
『ちょっと難しそうですが、チャレンジしてみます!』
今回の質問は、
『部下とどんなキャッチボールをしていますか?』
次回に続けます。お楽しみに!(^o^)v
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