幼稚園バスがもう来る、息子が言いだした「頭が痛い」。信じる?信じない?
8時半。もうすぐ幼稚園バスが来る。
「さぁ、お着替え競争するよ!」
「なんか、頭が痛いの……。幼稚園行けるかなぁ」
「え……」
体温計で測ってみると熱はないようだ。
つむぎが幼稚園に行ってくれないと、仕事がなかなか進まない。
脳裏によぎるいくつかの思い。
つむ、最近体調悪いなぁ、大丈夫かしら?
え、本当に?幼稚園に行きたくないのかなぁ?
こんなとき迷わず息子を信じてあげられない自分がちょっと情けない。
「つむ、本当に頭痛いの?」
「うん」
「幼稚園休んでも、一緒に遊べないし、好きにテレビも見られないよ」
「うん」
「病院にも行こうか」
「うん」
迷いながらも病院に連れて行くことに決める。
病院。
診察してもらうも、とりあえず様子を見てみましょうということに。
ただ、つむぎは本当に少し調子が悪そうだ。
家に帰ると、つむぎは珍しくすんなりとベッドに向い昼寝をする。
1時間くらい昼寝したあと起きてくる。
夕方、少し熱が上がってきた。
やはり、朝のつむぎは嘘をついていたわけではなく、正直に自分の体調不良を訴えていたのだった。
ぼくは、そんなつむぎを疑ってしまった自分を恥じるのだった。
「つむ、朝は少し疑っちゃってごめんね」
「うん、いいよ」
次からはまず信じて上げるようにしよう。
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