壊れた!と思っていた刈払い機が復活した話
きっと今後さいこうファームの年中行事になるであろう、とうもろこし畑の畝間の草刈り。それが今まさに始まろうとしているのに、最も重要な装備の刈払い機がうまく動かない。
完全に「おーぱっきゃらまど、ぱっきゃらまど、ぱおぱお、ぱんぱんぱん」状態でぼくは頭を抱えていた。
ブロッコリーをいつも通り収穫した午後。天気は雨。倉庫に向かい、壊れたかもしれない刈払い機と向かい合う。
とりあえず疑わしいのは、混合オイルだ。なぜならうまく動かなくなってしまった刈払い機は1台ではなく、2台なのだ。しかも1台は新品。この2つの共通点は同じオイルを使っていること、どちらもぼくが使っていたことだ。可能性は1つずつ潰していこう。
ということでまずは2サイクルエンジンオイルを買いに行く。DCMのあまり色が変わらないものだと、ぼくにはうまく混合できているか判別できないし自信がない。今回は農協で売っている青く色が変わるものを購入することにした。
また、前回はより安く抑えるために2Lのものを買ったが、ぼくの保管が悪くてだめになってしまった可能性もあるので、今回は少量の400ml入りにした。さらに、オイル混合タンクの蓋が割れていて、混ぜるとオイルがピヤッと出るのもうまく混ぜるのに支障が出ていたと思うので、タンクも新品を購入。
家に戻りふたたび刈払い機と向き合う。タンク中に残っていた燃料を廃棄し、新しくしっかり混ぜた混合オイルを注入。プライマリーポンプをチャポチャポ押して。リコイルスターターをぐっと引っ張る。やはりアクセルを握らないとうまくかからない・・・。そしてかかったとしても、アクセルを緩めてアイドリング状態にしようとするとエンジンが止まる。
またもや「ぱっきゃらまど」。
これは、新品の方は保証期間内だから返品もしくは交換してもらおうかな。説明書のお問い合わせ番号に電話をかけてみる。
「すみません、先日購入した刈払い機が不調で、保証期間内なんですけどどうしたらいいですか・・・?」
「今、どういう状況です?」
「えーと、・・・」
電話をしながら言われた通りあれこれ試してみると、無事刈払い機復活!!やったね。
混合オイル以外にもポイントが2つあった。
1つ目はアイドリング状態を調節するネジ。アクセルを握ると引っ張られるケーブルがつながる部分の後ろにはネジがついている。そのネジの入り具合を調整することで、アイドリング状態のエンジンの掛かり具合が変わってくる。ポイントはその部分を刃が回らないけど、エンジンが止まらない丁度いい状態にすることだった。知らんかった・・・。
そして、もう1つ。そもそもエンジンのかけ方を間違っていた。リコイルスターターのケーブル脇にあるチョークの使い方があんまりよく分からないなと思っていたが、本当に全然分かっていなかった。
最初にエンジンをかけようとするとき、チョークは「閉」にしてスターターをぐっと引っぱりエンジンがかかった状態にする。このときエンジンはチョークが閉まっているのですぐに止まってしまう。これでいいらしい。その後、チョークを「開」にしてもう一度スターターをぐっと引っ張ると、ブルルルルといい感じでエンジンがかかる。
チョークを「閉」にしたままスターターを何度も引っ張ると、エンジンがかかりにくい状態になるらしい。そういうときはエアクリーナーの上に刺さっているスパークプラグを引っこ抜き、濡れてないか確認し一応拭き取る。その後、スパークプラグを戻さずに、刺さっていた穴を下向きにして、スターターを何度か引張る。オイルが出てこないことを確認した後、もう一度スパークプラグを差し込む。という操作が必要だった。
こうして、混合オイルの交換、アイドリング状態の調整、スパークプラグ周りのメンテナンスを行った刈払い機を正しいやり方でエンジンをかける。すると、止まることなくいい感じでエンジンが掛かり続けている。うまくいくようになったかもしれない。これでドとレとミとファとソとラとシの音が出るようになったみたいだ。
試しに家の裏の畑のもう一つの草刈り待ちゾーンのさつまいも畑で試してみる。ずっと調子がいい。結局、燃料がなくなるまで使い続けることができた。
よかった、これでとうもろこし畑の畝間の魔界を開拓できるぞ!
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