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晴耕雨読ならぬ晴耕雨掃

 今日もあいにくの雨模様。普段なら晴耕雨読よろしく、家の中でデスクワーク的なことをやるところ。しかし、父が手伝いに来てくれている。せっかくなので、我が家に残された秘境こと馬小屋についにメスをいれることにした。

 我が家には寝起きしている母屋の他に、建物が3棟ある。1棟目は入居当時から現役で車庫として使っている、もともときれいだった倉庫。2棟目は雑草がぼーぼーな上に僕があれこれとモノを適当においていおいたために悲惨な感じになっていた倉庫。ここは、たくみの手により劇的にビフォーアフターした。そして、3棟目が今回取り掛かった馬小屋だ。

 もう何年も使われていなかったことが、誰に言われるまでもなく感じられる馬小屋。屋根や壁には蜘蛛の巣かどうかも分からない、何かしらの糸がはびこっている。さらに、その糸を越えた先には2階への入り口が。2階はもはや前人未到の領域と言っても過言ではない(かなり過言)。

 そんな、ドクターXの大門先生でも二の足を踏むであろう病巣に、全身防備の3人が足を踏み入れる。まずは、患者の現状把握のために、2階に侵入。はじめて、登った馬小屋の2階。そこにはおどろくほどの藁、ワラ、笑。馬の餌に使っていたであろう藁が大量に積み上がっていた。

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 一度手を付けてしまった馬小屋、たとえどんな困難があろうとも引く気のなかった三人は、その大量の藁にかなり引きながら掻き出す作業を始める。巨大なフォークでザックザク突き刺しながら、奥のドアから藁を捨てる。そのもの自体は乾いていて軽い。新雪の雪かきのように掻き出すことが可能だ。とはいえ、量が量。なかなかしんどい作業になってくる。

 ここで、幸枝さんに神の啓示がおとずれる。
 「雪みたいなら、雪かきの道具でやったらいいんじゃない?」
 このひらめきは、もしプロジェクトXに出た場合、確実に取り上げられることになるだろう。雪を押していくタイプのスコップを使うと、大量の藁を一気に外へ押し出せる。

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 雪かきスコップの導入のおかげで場所によっては膝上まで溜まっていた藁をなんとか掻き出すことに成功。終わってみると、馬小屋の外には巨大な山。よく頑張った。藁の掃除には「雪かきスコップ」、これは末代まで語り継いでいきたい。

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 その後も、完全防備の3人によるオペは終わらない。天井、床、そこかしこにはびこる謎の糸をほうきで掃きまくる。こんなに天井に向けてほうきをふったのは、間違いなく人生で初の経験だろう。

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 そんなこんなで、馬小屋の2階の清掃が無事に終わる。きれいにしてみると、何だかいろいろなことに使えそうな気がしてくる。例えば宿泊場所、例えば休憩所、そしてあるいは秘密基地。さて、何に使おうかな。晴耕雨掃でついに我が家の最後の秘境に光が灯り始めました、

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吉田拓実|さいこうファーム OKHOTSK BIHORO
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