じぃじ、はずかむ
東京から僕の父が農作業の手伝いに来てくれた。だれもが作業が億劫になってくる、この寒い時期に来てくれるとは、本当に宮沢賢治のような人だ。ありがたい。僕がトラクターでロータリーをかけている裏で、幸枝さんとブロッコリーを収穫してもらったり、ビニールハウスの片付けをしてもらったり、大活躍。
そして、夕方。お待ちかねのつむぎとのご対面。
「おかえりー」といつもどおり家に飛び込むつむぎ。その先にはスマホの画面越しでいつも会っていたじぃじ。最近いろんなことを怖がるつむぎ、じぃじのことも怖がらないかちょっと心配したが、完全に杞憂だった。
じぃじの胸ポケットに隠されていたお土産のトミカ。それを見つけるなり、一気に打ち解けるつむぎ。トミカが二人の距離を扇風機の前の折り紙の様に簡単に吹き飛ばしてくれたようだ。その後は、じぃじとトミカでいっぱい遊び、とてもうれしそう。さらに、じぃじの後を追いかけることで、ついに隠されていた二階の存在にも気づくことになる。
こども園から帰ると、いつもはいないじぃじがいて、新しく見るトミカがあって、さらに我が家に二階があるという発見をして、大満足のつむぎだった。
そして、僕はつむぎがもらったトミカにプレミアが付いていないか、こっそりと調べるのだった。もはや、トミカのプレミア価格を調べるのが趣味と言ってもいいかもしれない。
ほうほう、プレミアついているではないか。もちろん売る気は全く無いですよ!
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