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やっぱり農業の1+1は3以上ある件

昨年、環境大善の加藤さんが忙しい時期に社会人インターンとして手伝いに来てくれた。
加藤さんは、ブロードキャスター、フォークリフト、軽トラ、とうもろこしの定植と獅子奮迅の働きをしてくれて。

その裏であれこれと動けたぼくは「農業では1+1は2どころではないな」と確信したのだった。

そして、約1年の月日が経ち。
さいこうファームではまた変化のときが訪れた。
櫂をこども園に預けられるようになったのだ。

それに伴い、農業での幸枝さんのフルパワー開放が始まった。

かねてより、「力が弱い女性がメインでトラクターを使ったほうがいいのでは?」とぼくらは話していた。
なので、今年は幸枝さんトラクター乗りまくり、ぼくはその裏で駆けずり回りまくりだ。

すでに幸枝さんは、ブロードキャスター、サブソイラー、ロータリーなどの基本的なトラクター作業をやれるようになっている。

石灰をまく幸枝さん
年代物のトラクターでロータリーをかける幸枝さん
サブソイラーをかける幸枝さんを追いかけるように
ロータリーをかけるぼく

いままでは、あれこれ効率の良い流れを考えてみたところで、結局はトラクター作業が律速となって、さほど効率は上がってこなかった。
トラクターを使える人がぼくだけではなくなったため、1日の使い方に工夫の余地がかなり大きくなった。

「あそこの区画で幸枝さんにブロードキャスターを使ってもらっているうちに、僕はあっちの畑でカルチをかけておくか」
「ブロードキャスターが終わったら、トラクターを引き取ってぼくが洗浄・片付けをしている間に、幸枝さんにはもう1つのトラクターでロータリーをかけてもらうか」
「幸枝さんにサブソイラーをかけてもらっている後から、ぼくがロータリーで追いかければ畑の準備が一気に進むな」

効率の上げがいがめちゃくちゃある。

今日も幸枝さんのトラクター仕事を中心に作業を進め、ひとりでやっていたときは3日近くかかっていた作業を1日で終えることができたのだった。

「うん、やっぱり、農業の1+1は3以上の価値があるな」

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最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:1歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。


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吉田拓実|さいこうファーム OKHOTSK BIHORO
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