「カナダ・ニュースの屑籠から」”屑籠クラス”のニュースではない”宝石箱クラス”の感動的なお話。
11月17日、カナダの公共放送、CBCのトロント支局から報道されたこの話題、私は大変、感動しました。
トロント北郊ストービルという町(私たちが住むマーカム市のちょっと北です)ルーシー・ラティーノさん(66歳)という女性は、12年前から腎臓の難病にかかっていました。しばらくの間は薬の効果で症状が抑えられていましたが、3年前から症状が急激に悪化し、1回に4時間の透析を週3回、受けなければならなくなりました。
透析を続けるか、腎臓移植の手術を受けるしか、現状を改善できる方法はないとわかり、夫のチャーリーさんと娘のダニエル・ロドリーグさんが、腎臓のドナー(提供者)を探し求める努力を開始しました。
チャーリーさんは、昔ながらの方法で地道な活動を始めたのです。サンドイッチマンのように、首から前と後ろに掲示板をぶら下げ、「妻のため腎臓提供者を探しています!」とトロント市の繁華街やナイアガラ滝なども含めて、人が多く集まりそうな所に出かけて行ったのです。
ダニエルさんは、オンラインで「母が腎臓提供者を探しています!」とメッセージを寄稿し、キャンペーンを開始しました。これが、結果的にオンタリオ州グエルフ市に住む女性、クレア・ユリチェックさんと結びついたのです。
クレアさんは、18歳の時から献血を始め、献血の大切さを訴える自分のオンライン・キャンペーンを続けていました。ダニエルさんと交信を続け、自分の血液型がルーシーさんのそれと同じであることが分かると、「私の腎臓をあなたのお母さんに提供するにはどういう手続きが必要なの?」と問い合わせたのです。
クレアさんは「輸血というのはとても大切なことだということは理解していたし、私の家族は皆、死後の臓器提供は正しい選択だと思っていました。でも、リビング・オーガン・ドナー(生体臓器移植)をすることを決意したのはルーシーさんのことを知ってからでした」と語っています。
移植手術前のすべてのテストをクリアし、ルーシーさんとクレアさんはトロント・ジェネラル・ホスピタルで初めて感激の対面をしました。
以下のURLをクリックしてください。動画、写真を含めた記事全文を見ることができます。動画は、二つ目の画像のところです。
ルーシーさんは、「天国には天使がいます。幸運なことに、私の天使はこの地上に生きているひとだったのです!」と語っています。
動画の次の写真は、クレアさんが写っています。私の個人的な感想ですが、ほんとに彼女は天使が化身したように見えて仕方がないです!
クレアさんは「一つの腎臓を失っても、もう一つの腎臓で今までと同じように生きていくことができますし、ルーシーさんにとっては命を取り戻したのと同じですから」とコメントしています。
移植手術を担当した医師は、「二人の女性はかなり短期間に術後の快復を見ることができるでしょう。腎臓が一つになったことで、クレアさんが日常生活に支障を感じることはないはずです」と語っているそうです。
ルーシーさんは、「今ではクレアさんは、私の身体の一部です。これまで以上に、私は自分の体を大切にしていきます」と言いました。
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