【ヨッシーの”素人”植物記8】夏の盛りに終幕の影が忍び寄ってます。。。
カナダのトロント周辺では、8月半ばにさしかかり、いよいよ夏のピークに翳りが見え始めました。野の花(ワイルドフラワー)たちも、大部分が姿を消し、魅力ある花材などを捜すのが難しくなってきました。
ところで、タイトルの植物記の前に「”素人”」の2文字を加えました。ひょっとして、植物に詳しい人間が、学術的な植物記を書いているのではないかなどと勘違いされる方がおられるのではないかと思い、決してそんな深い内容のものではないということを、お知らせした方が良心的ではないかと思った次第です。
まずは、昨日(8月10日)、いつものルージュ・パークを歩いていて、ふと目にとまったものからスタートです。
上の写真は真上からのショット。下は手前からのもの。大体、緑一色の風景の一角に、これほどカラフルなものが存在すると誰でも注目せざるを得ません。要するに「猿の腰掛」の”変種”かなんかではないかと思ったのですが、一応、グー・レンに訊ねてみます。
面白いことに Chicken of the woods と書いてあり、そこに出ている写真もこれと全く同じでした! 「森の中のチキン」❣ 私はここオンタリオ州の「マッシュルーム・ハンターズ・オンタリオ」という、まあ、キノコハンター同好会みたいなオンラインサークルの一員になっているので、彼らのHPにこの写真をアップしました。すぐに誰かが「chicken of the woods」と書き込んできたので、私はジョークを飛ばしてきたのかと思ってました。そうではなくて、彼はまじめにこのキノコの名前を教えてくれてたんですね。
別の会員は「このキノコは食べられるよ」とコメしてきました。チキンみたいな味がするんでしょうか。ちょっと私には食べる勇気がわいてこない感じ。。。
これも同じ日、ルージュ・パークにて見つけた花。ド派手なキノコと違って、いかにも清楚な黄色い花。グー・レンでは Yellow jewelweed となってます。「黄色い宝石の雑草」が直訳ですが、なんか面白い命名ですね。緑の葉っぱにおしとやかな黄色がよく似合う、好感の持てる”雑草”です。
次は、8月9日に釣りに行き、またしても「完全坊主」となったロータリー・パーク(エージャックス市)で撮ったもの。もしかしたら、すでにご紹介済みかもしれません。そうだったらお許しください。
この白いレースのような花、もっと接写ができれば実に繊細、華麗な花弁をお見せできるのですが、私のスマホではちょっと無理。面白いことにこの花の名称は Wild carrot (ワイルド・キャロット、野生のニンジン)。優雅なレースのイメージとはほど遠い名前です。私の研究社の超分厚い辞書には「野菜のニンジンの原種ともみなされる雑草。食用にならない」と書いてあります。しかし、同辞書には「レース・フラワー、あるいはクイーン・アンズ・レースとも呼ばれる」と書いてあり、レースのような優雅さがあることにも言及しています。
次の写真も同日、ロータリー・パークで見かけたもの。これは前にも紹介したズイカズラの類の灌木ですが、赤い実のあまりの美しさに見とれました。
写真では、現物の光り輝く美しさは忠実に表せません。
おしまいは、同じくロータリー・パークのオンタリオ湖畔のビーチに咲いていた花です。
Evening primrose (イブニング・プリムローズ)。なんだか洒落た名前だなと思いながら、大辞書で調べると「マツヨイグサ(俗に)宵待草『アカバナ科マツヨイグサ属の夕方黄色の花を開く数種の植物の総称』」などと書いてあります。この写真を撮ったのは夕方ではありませんでしたが、このように花が開いていました。「宵待草」と言えば、あの竹久夢二作詞の有名な歌ですよね。念のためにググって見ましたが、そこで見た宵待草の写真は、この浜辺の黄色い花とは、少し違うように見えますが。。。グー・レン先生が正しいことを願っています。
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