見出し画像がないなら、画像生成AIで作ればいいじゃない
珍しくノウハウ系の記事を書きます。
普段と毛色が違う見出し画像。。。
私は、note投稿では、だいたいフリー画像(Pixabay、写真ACなど)で画像を検索して、適当と思うものを見出し画像に設定しています。
ただ、記事が抽象的なテーマの場合、または、逆に具体的すぎる場合には、なかなかピッタリ合う画像を見つけるのに苦労します。
ひたすらフリー画像をめくり続けて時間を浪費することもしばしば柴犬。
そうだ、画像生成AIを使ってみよう
そこで、膨大な画像から検索するよりも、最近のトレンドとしてAIで画像を生成してみることに挑戦。
その経過を共有しますね。
よく見かける画像生成AIは、
・Midjourney(ミッドジャーニー)
・Stable Diffusion(ステイブル ディフュージョン)
・DALL·E (ダリ)
などですね。
他にもいくつかありますが、いずれも指示(プロンプト)次第で、写真風やイラスト、アニメ風など、画風も指定できるようなので、好みのツールを使うといいと思います。
この記事では、「DALL·E 3」を気軽に使える、マイクロソフトの
「Image Creator from Microsoft Designer」を使って作成してみることにします。
※以前は「Bing Image Creator」と呼ばれていたもので、同一です。
これを使う理由は以下。
1.無料で使える
2.ツールのインストールが不要(ブラウザ上で利用可)
3.回数制限が多め(1日に100回)
4.日本語の文章で画像を作成してくれる(内部で自動英訳)
5.生成速度は4枚組で1分程度(まあまあ速い)
つまり、はやい、やすい、かんたん。
注意点もあります。
・マイクロソフトアカウントが必要(無料で登録可能)
・出力画像は正方形のみ(横長の画像は作れない)
★この記事のアイキャッチ画像(PCを使う女の子)も「DALL·E 3」で生成したものです。タイトル文字は自分で入れました。
名称が多くてちょっとややこしいよ
画像生成AI「Image Creator from Microsoft Designer(Bing Image Creater)」を使うには、以下の名前を覚えましょう。
マイクロソフト社(以下MS)
└ Bing( ビング):MSの検索エンジン
└ Copilot(コパイロット):MSのチャットベース生成AI
└ Designer(デザイナー):MSの画像生成Webアプリ
└ Image Creator(イメージクリエイター):画像生成AIツール
└ DALL·E 3(ダリ・スリー):OpenAI社が開発した画像生成AI
登場人物が多すぎるっちゅーねん。
テック系に詳しい人でも、生成AI名、アプリ名、サービス名、ブランド名、会社名などがゴッチャになっている人も多いんじゃないかな。
しかも、短期間で名称が変更されたり、買収されたり、ってことが頻繁に起こります。
イマイチ分からないなら、分からんままでも構いません。
使うことはできます!
とにかく実際にやってみよう!
では、実際に作っていきます。
ここでは、パソコンを使う前提です。OSはWindows 10です。
WebブラウザはChrome、Edge、Firefoxなど、何でもいいことにします。
手順は簡単。
1.WebブラウザでBingのサイトを開く
2.Copilot―Designerのページを開く
3.画像の説明を入力して、作成結果を待つ
4.気に入ればダウンロード、再作成は3に戻る(指示を追加、修正)
まずはブラウザで「Bing」のサイトにアクセスしてみましょう。
https://www.bing.com/
そうすると、以下のようなBingの画面が開きます。
背景画像は、その都度変わると思いますのでお気になさらず。
マイクロソフトアカウントは、事前に登録してログインしてください。
次に、左上の方に「Copilot」というリンクがあるのでクリック。
Copilotのページに移ります。
Copilotの画面のままでも、チャットの入力画面に「○○の画像を作成してください」と入力すると、画像を作成してくれます。
ここでは、明示的に「Designer」のページに切り替えてやってみます。
画面の下の方に、「何でも聞いてください」というテキスト入力枠が表示されています。
ここに、作成してほしい画像の説明(プロンプト)を文章で書き込みます。
日本語でOK。
この際、「○○が○○している画像を作成してください」のように、画像を作ることを明示します。
この記事のアイキャッチ画像が「パソコンを使う女子」なので、例もそのように指示してみます。
出力結果①
1分ほどで、以下のような結果が出力されました。
勝手にいろいろと設定を追加してくれるみたいです。想像力が豊か。
画風を指定しなければ、リアルっぽい画像になるようです。
知的なショートカットの美女が作成されました。
そういえば、年齢の指示は出しましたが、髪型や容姿に関しては完全にお任せでした。なぜか全員ボーイッシュだな。
たいてい4枚の画像が出力されるので、クリックすると拡大できます。
次は画風を変えてみます。
日本のマンガ、アニメ風にしてみましょう。
同じトピックでは、前のプロンプトを記憶しているので、追加情報だけでいけるようです。
「マンガ、アニメ風でお願いします」とだけ入力してみると、気軽に安請け合いしてくれました。
出力結果② マンガ・アニメ風
こんな感じの画像が4枚、出力されました。
20歳より若くなりましたね。制服っぽいし。
画像をクリックすると、拡大されて表示されます。
「ダウンロード」をクリックすると、ダウンロードフォルダにファイルが保存されます。
長いランダム文字列のファイル名が自動で付けられるので、後からファイル名を変更するとよいでしょう。
出力結果③ 水彩画
せっかくなので、別のタッチでもやってみましょう。
水彩画風でリクエストしてみました。
それなりに水彩画風の絵になりました。
人物もバリエーションが広がりましたね。
大きさ(縦横比)は固定です
画像生成AIでnoteのアイキャッチ画像を作ろう、というテーマでしたが、
「Image Creator」で作成すると、どうしても正方形(1024x1024)サイズになってしまい、横長の指定ができません。
よって、そのままで見出し画像に設定しようとすると、上下は切れてしまいます。
※noteの見出し画像を設定
noteの見出し画像にできるように、横長画像にする方法は2つ。
1.トリミングする・・上下が切れるのは潔くあきらめる
2.別の画像生成AI(Clipdrop―Uncrop)で、左右を補完する
Clipdropという画像生成AIサービスがあり、その中のツール「Uncrop」を使うと、画像の見えていない部分を自動で作成してくれます。
課金して「Pro」にアップグレードする必要があります。
まあまあ高いので、利用頻度によって検討するといいと思います。
この記事を書いている時点では月額2,570円です(2024/05/02現在)。
これはちょっと高いなぁ。
この話はまたいつか。
※解決策はなくもない
作りたい画像によりますが、今回のように人物が1人いる画像だと、次のように人物を小さめにして、部屋が見えるように指示します。
そうすると、次のように人物のサイズが小さくなり、やや遠景の画像ができます。
こうすれば、うまくいけば上下がカットされても、入れたいメインの部分は画面内に収まる可能性があります。
あくまでも、うまくいくかどうか分からない裏ワザです。
もうひとつ別の問題があります
上記の例は、比較的リクエスト通りに出力された画像です。
種類によっては、説明と全く違うデタラメ画像を、平気で堂々と作成します。AIの回答と画像が全く合っていなくて、「こんなんでドヤ顔すんなや」とツッコみたくなること多数。面白いんですけどね。
驚愕と落胆を繰り返しながら、いろいろと試すことになります。
その点、「Image Creator」は作成できる上限数が大きいので、気兼ねなく何度もチャレンジできるのがいいですね。
ぜひ、みなさんも画像生成AIでオリジナルの画像を作って、遊んでみてください。
おまけ
指示を無視して、好き勝手に画像生成する失敗例。
お題「公園で柴犬の散歩をしているおばあさん」の画像
ばあさん、どこにもいねえじゃん。
A.ジジイじゃねーか
B.若い女性じゃねーか
C.スーツ着るな🤣
D.ただのイッヌ
以上
2024/05/06 追記
「Image Creator」(Powered by DALL·E 3)で出力した正方形の画像に対し、左右の領域を自動生成して横長サイズに変える記事を書きました。
合わせてご覧ください。