メンタルが弱いから、うつや適応障害になるわけじゃない
今回、言いたいのは表題の通り。
noteで私がよく書いていた休職ネタでは、テーマの特性上、メンタルがやられちゃった人がよく見に来てくれる感じです。
こちらも、いろんな人の記事を読ませてもらうことが多いのですが、メンタルが原因で休職や退職している人が、自分のことを「精神的に弱い」とか「豆腐メンタル」みたいな自己評価していると、ホントにそうなのかな?と疑問を覚えることがあります。
ある程度は、そういう傾向があるのは否定できません。
でも、必ずしも、そこに因果関係がないことも多いのではないかと。
子供時代や学生の頃から、精神的に不安定だったりすると、社会に出てからも生きづらくて、組織の中でうまくやれないこともあるでしょう。
あるいは何らかの診断が出ている場合は別でしょうが。
それでも、これまで普通に働いていた人が、
メンタルが弱いから
⇒ 自分だけが調子を崩して働けなくなった
⇒ だって他のみんなは元気に働いているのに
⇒ だから私はメンタルが元々弱いのだ
という論理で自分を責めるのは、違うこともあるのでは?ってことは知っておいたほうがいいと思っています。
他責思考になろう(自分は悪くない、悪いのは会社や上司だ)、という意味でもありません。
元々のメンタルの強弱に関係なく、誰にでも起こり得る事象である、ってことが言いたいだけです。
自分はメンタルが強い方だと思っていた
実は、私はずっと自分のことは、メンタルはそれほど弱くない(ストレス耐性はあるほう)と思っていました。
サラリーマンを30年も続けられて、そりゃそれなりに挫折、逆境、過重労働、心神疲弊は経験しているつもりです。
ガチのブラック企業と比べるとゆるいかもしれませんが、毎月残業100時間超えや休日出勤など当たり前。
それに、社員に業務上の負荷をかけて成長を促すタイプの目標設定だったので、時間的にも内容的にも、決して楽な仕事ではありませんでした。
その間、過労やストレスが原因でぶっ倒れた経験はないんですよね。
オンオフの切替は、そこそこうまくできていたと思っていて、嫌いな仕事でもなく、人間関係もまあ普通だったので、どうにか切り抜けてこられました。
その一方で、社内の他部署でポツポツと休職する社員が存在するのは耳にしていましたが、知人や同じ部署内じゃなければ、どこかよそ事のように感じていました。
それでも、今の私のように、50歳を超えてから仕事や体調に異変を感じ、適応障害と診断され、休職(⇒退職)にまで至ることもあるということです。
元々の性格や、メンタルの強弱と完全に無関係とは言いませんが、誰にでも起こり得るというのは言えると思っています。
メンタル壊した=メンタルが弱いから、なのか?
表題テーマに戻りますが、「自分はメンタルが弱いから、仕事や人間関係もうまくいかないのだ」と思っている人は、「思い込み」ではないか?というのを一度疑ってみてもいいのでは。
「否定する」のではありません。
考え方の切り替え、とでも言うか。
もちろん、子供の頃からの元々の性格、ってのはあると思います。
なかなか変えることは難しいでしょう。
が、世の中はいろんな人がいてこそ成り立っています。
現在、組織で活躍している人の中でも、さまざまな性格の人が入り交じっているはずです。
うまくいく場所はあるのに、たまたまいた場所や時期が、ミスマッチだっただけ、というケースも多いのではないでしょうか。
noteを見ていたら、休職をしてすぐに投稿を始める人も見かけます。
仕事がつらくて、実際に体調不良の症状も出ていたのだと思いますが、「発信できている」時点で、その人自身が「メンタル弱者」と言っていいのかどうかは、疑問を持ってもいい気はします。
発信は、能動的な行動なので。
たまたま居場所が合わなかっただけ。
つまり、仕事や上司などの要因と、マッチングの問題があったためで、活躍できる場所や、居心地が悪くない場所が存在する可能性は高いってこと。
この考察は間違っているかなぁ?
っつーか、正解も間違いもない問題だろうけど、そう考えた方が「自分は○○な人間だ」という思い込みによって、自ら可能性を潰すよりも、健全な考え方のような気がしています。