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RIZAPグループの逆襲「chocoZAPの快進撃」Part5<2026年3月期業績見通し(中期経営計画目標達成可否)②

<2026年3月期業績見通し(中期経営計画目標達成可否)②>
RIZAPグループは中期経営計画として、2026年3月期の営業利益目標を300億円、2027年3月期を400億円と設定している。そのうち、その他既存事業の営業利益は全体の約3割を占める(調整額△3,500百万円は考慮外)。今回はその他既存事業を見ていく。

RIZAPグループ株式会社は、以下の上場連結子会社を有している。

1.MRKホールディングス株式会社(東京証券取引所スタンダード市場:証券コード9980)
事業内容:ボディメイク関連事業、マタニティ・ベビー関連事業、美容関連事業 等
RIZAPグループ参入時期:2016年7月
2.夢展望株式会社(東京証券取引所グロース市場:証券コード3185)
事業内容:衣料品・靴及び雑貨等のインターネット通信販売、OEM及び生産管理 等
RIZAPグループ参入時期:2015年3月
3.堀田丸正株式会社(東京証券取引所スタンダード市場:証券コード8105)
事業内容:和装品、宝飾品、和装小物等の卸売販売、婦人用品等の製造・卸売販売 等
RIZAPグループ参入時期:2017年6月
4.BRUNO株式会社(東京証券取引所グロース市場:証券コード3140)
事業内容:インテリア雑貨の製造卸・小売事業 等
RIZAPグループ参入時期:2013年9月
5.SDエンターテイメント株式会社(東京証券取引所スタンダード市場:証券コード4650)
事業内容:フィットネス事業、保育事業 等
RIZAPグループ参入時期:2014年1月

その他にもREXT(*1)、アンティローザ(*2)などがグループ会社として存在する。
*1:ジーンズメイト、WonderGOO、WonderREX、新星堂、HAPiNSなどのブランドを持ち、エンターテインメント商品、アパレル、生活雑貨、リユース品の小売・EC販売を展開
*2:婦人・紳士服の企画・販売を手がけるアパレル企業。自社ブランド展開、ECサイト運営、ファッションテック事業を展開

各社の売上・営業利益推移は以下のとおりである。

ファクトシートならびに各社決算資料より作成(単位はすべて百万円)
※MRK=MRKホールディングス、SD=SDエンターテイメント
※BRUNOのみ6月決算(他3月決算)
※営業利益(FY24Q3時点)のグラフ:BRUNOのみ2025年6月期第2四半期時点

chocoZAPを除くと、アンティローザが唯一成長著しい事業(2022年3月期売上108.4億円、2024年3月期売上153.5億円)で、他に大きく伸びている分野は見られない。

一方、「そのほか既存事業」の営業利益は2024年3月期時点で10.7億円(前期差+7.6億円)、2025年3月期第3四半期時点でも1.8億円(前期差+8.5億円)と、前期差では着実に構造改革が進展している

2024年3月期 決算説明会 P5より抜粋
2025年3月期第3四半期決算補足資料 P5より抜粋

しかしながら、「その他既存事業」の営業利益目標は2026年3月期が95億円、2027年3月期が115億円となっており、まだまだ道のりは長い。

(次回に続く)

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