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転職ずんどこ日記③「企業を選ぶのに直感を信じるべきか」
社会人5年目のよさくが悩みながら、ずんずんどこどこと転職に向き合う日記。ユラユラと悩む自分自身を受け入れながら、自分軸を探すプロセスをお届け。1年前、転職すべきか悩んでいた自分へのお手紙です。書くにいたった背景はコチラ。
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今日のテーマは「転職先の企業を選ぶにあたり、どのくらい直感を信じるべきか」
1年前のよさく、今の仕事が本当に自分に向いているのか、不安になっていたよね。いつか「ビビッとくるような企業」に出会えるんじゃないかなって期待していたよね。
はい。1年後、現れます。後輩と旅行に行ったときに「教育と地方創生をかけあわせたような企業ないかな〜」とつぶやくと、紹介してくれます。
その企業のHPを読めば読むほど、自分の思い描いていた働き方がカタチになっていくような感覚を覚える。未来の自分はきっと、ここにいるんだって。
そうして、その企業がWantedly(SNS型転職サイト)経由で採用していると知り、Wantedlyの登録をしてみる。プロフィールを色々書いてみる。
すると、なんとその企業からスカウトメールが届いた。「え、なにこれ運命かも〜!?」とラブコメ1話並みにテンションが上がる。
そしてカジュアル面談という、面接前の軽い情報交換を行った。オンラインで行ったのだけれど、相手側の人は同じ歳くらいで、大学も同じだった。なんなら共通の知り合いがいた。
親近感が湧きまくり、話も弾む。トントン拍子で面接の選考へと移ることになった。
一次面接は、働いた場合に自分の管理職になる人が対応してくれた。とてもぼくの話を聞き入れてくれて、どんどこ盛り上がる。
「ぶっちゃけ私、よさくさんと一緒に働きたいです!」という言葉もいただき、告白されたくらい嬉しかった。自己肯定感がグラつきがちな転職中の心に、しみわたる。
「この企業で働きたい」
そう思っていた。もう、直感だった。年収や福利厚生なども提示されていない。しかも、この企業はベンチャー企業。今勤めている大企業とは環境も違う。チャレンジングな姿勢と実力が求められる。
けれども、自分のやりたいことがそこにある。一緒に働きたい仲間がいる。それで十分だと思った。細かい条件は気にしていなかった。というか、目に入っていなかった。
とまあ、ここまで順風満帆な流れに見える。みなさんも「おい、転職日記とか書きながら、たまたま良い企業出会えただけやないかい」と思っているでしょう。ですよね。しかし、風向きが変わり始めるのはココから。
二次面接で、別の管理職の方と話した。その際、「ベンチャー企業で働く覚悟」について問われた。その質問に回答している中で、心の隙間に風が吹いた気がした。コレって、本心で言ってる?
相手もプロだ。ぼくが面接中に「心の作文をしながら」答えていることに気がついていた。ベンチャーへの覚悟が固まっていないことを暗に指摘された。
二時面接はいったん通してくれたが、他の社員の三次面接のあとに「私が四次面接をする」という案内を受けた。
急に不安になった。「ベンチャーでは大企業のようにノウハウや仕組みがないから、自分で作っていく必要があるよ?」という言葉が心に残り続けた。本当に社風に合う人間なんだろうか、自分は。
直感がGOサインを出していたから、他の企業を特に見ずに、面接を進めてきた。しかし、今度は逆に直感が危険信号を出している。「チャレンジングな風土より、落ち着いた環境がよさくに合うんじゃない?」
直感がアクセルとブレーキを同時に押し始めて、心がグラつく。そんなとき、「視野狭窄」という言葉に出会った。
「視野狭窄」とは、ものごとの一面にしか注目できなくなり、その他の可能性をまったく考えられない状態を意味します。
まさにコレやん。一度「コレがいいかも」と思ってしまうと、他の選択肢を捨ててしまう。恋愛でも、一度直感で誰かを好きになると、他の人や、その人の短所が見えなくなる。
直感とは、感覚のスーパー見積りシステムだと思う。外部の情報と自分の価値観や経験を照らし合わせ、瞬時に判定する。とっても優秀。何度か経験していることを、時間をかけずに判断できる。
しかし、経験が少ないことに直感を使うのは危険かもしれない。ぼくにとって転職は初めてのこと。見積りシステムも、成功体験を積んでいない。
なおかつ、「待ちの姿勢」でいるときほど、直感を信じやすくなる。白馬の王子様を待ち続けていると、白馬っぽいのが来たらすぐに反応してしまう。よく見たらヤギでした。
直感は確かに大事。自分の心の声だもの。でも、選択の納得感を上げるには、他の選択肢も並べる必要がある。
最初の3匹のポケモンと同じだ。パッケージを見た瞬間、「ヒトカゲにする!1番かわいいもの!」と決めてもいい。
けれども、進化後は割といかつい。しかも、途中でガーディが出てきて、手持ちに入れたくなったとき「炎タイプかぶっとるやんけええ」となるかもしれない。
というわけで、他の選択肢もちゃんと並べて考えよう。最終進化後に1番好みなのは、カメックスかもしれない。スターミーとウェンディ使いたいし、草タイプのフシギバナが後半活躍するかもしれない。
そうしてじっくり考えた結果、「比べたけどやっぱり、ヒトカゲがいい」でもいい。直感で考えたあとに「比べたけどやっぱり」を作りにいこう。
【1年目のよさくへのまとめ】
①直感を大事にしつつも「視野狭窄」になっていないか注意する
②直感で選んだ企業と似た選択肢を、集めてみる
③選択肢を比較して「やっぱりコレがいい」になるのか自分に聞いてみる
最初の3匹のポケモンってさ、最初のかわいさで選びがちだよね。でも、その姿で一緒にいられる期間って割と序盤だけなんだよね〜。真理。