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中学社会科のネタ帳その31ー元寇後の世の中と徳政令ー
前回、元寇失敗の要因について書きました。
鎌倉幕府にとって元寇は「他国から自国の領土を守るため」の戦いです。
それが当時の鎌倉幕府に大きなダメージを及ぼします。どんなダメージがあったのか。
御家人は元寇において、「自国の領土を守るため」に戦いました。
御家人が働く=「奉公」でした。
奉公をした御家人に対して、幕府は御恩を返さなければならない。
本来は「御恩」=土地が与えられるハズ。ところが幕府からすると、「守り切った」戦いで、土地が増えたわけではなく、御家人に与えられる土地がない。
また、当時の決まりとして御家人の死後、土地の相続は分割相続でした。
簡単に言うと、息子が2人なら1つの土地を半分ずつ相続しなさい、ということ。
つまり、一人当たりに割り当てられる土地は減っている。これでは、御家人の生活はどんどんと苦しくなる。中には借金を抱える武士も出てくる。
そこで幕府は徳政令を出します。徳政令とは、簡単に言うと借金をなしにしますよ、という法令。元寇後の1297年に出されました。
桃太郎電鉄というゲームがあります。徳政令カードを使うと借金を0にしてくれます。
ゲームから「徳政令」を覚えた人は多いのではないでしょうか。自分はそうでした。
でも、そんな法令が出されれば、当然それに対して不満を持つ人も出てきますよね。
いよいよ鎌倉時代も終わりに近づいていきます。
次回は続きます。