中学社会科のネタ帳その28ー御成敗式目の制定とチンギス・ハンの登場ー
北条泰時の政治はどのようなものだったのか。
やはり泰時といえば1232年に制定された御成敗式目(ごせいばいしきもく)です。
式目とは、簡単にいうと箇条書きの法律のこと。
でも、以前も法律としてでてきたものがありましたよね?律令です。
律令と式目は何が違うのか?
律令は公家(貴族など)が中心として作成したもの。読解するのも難しい内容が多い。
式目は武士が中心となり作成したもの。箇条書きで、シンプルでわかりやすい。
武士が中心となり、法をつくる。この事からも、武士の立場の向上がみてとれますよね。
御成敗式目の内容はどのようなものか。
武士の道理や頼朝以来の先例をまとめたものです。
簡単にいうと、頼朝以降のもめごとをどう解決したのか、判例をまとめたもの。
揉め事があった時に「昔はこうだった。だから今回もそうしよう」とできる。
どんな揉め事が多かったのか?
承久の乱で西日本にも力をもった武士は、西日本の土地をとりあっていた。
そこでこの式目の出番。この式目を参考に、承久の乱の後に起こった西日本の土地をめぐる争いを片付けていきました。
それだけ、土地というものが当時の世の中で大切だった。
ところが鎌倉時代後半になると、土地の配分をめぐって大きな問題が起こります。そのきっかけが元寇(げんこう)です。
舞台は中国やモンゴルに移ります。
この元寇、詳しく学ぶとなかなか面白いです。
まず最初に登場するのはチンギス・ハンという人物。彼がモンゴル帝国を拡大していくことが元寇へとつながっていきます。
皆さんは、モンゴルといえば何を思い浮かべますか?
ここを学ぶにあたっては、地理の知識も大いに役立ちます。
次回は続きます。