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①「今日もいい一日だった!」そう思えればそれでいい、はずなのに…

「思いっきり生き抜いたー!」
そう叫びながら死ねるような、充実した人生を送りたい。

そんな人生を送るためには、一体どうすればいいんだろう?

このふとした疑問が全ての始まりだった。

人生は1日の積み重ねで、1日は一瞬の積み重ね。言い換えると、充実した人生を過ごすとは、充実した今を過ごし続けること。

ということは、1日の終わりに「いい1日だった。」と思えれば、あるいは日々のふとした瞬間に「幸せだな。」と思えれば、それでいいはずなのだ。豊かな人生を送る上で、それ以上に大切なことなんて何もない。そのはずだ。

なのに、実際はどうだろう。

やらなければいけないことに追われ、心落ち着く暇もない毎日。今後、ちゃんと生活していけるだろうかという不安。何をやっても満たされない、ぼんやりとした空虚感。

似たような体験に心当たりがある人も多いのではないだろうか。

「今の充実を大切にする」だなんてこと、誰だって一度は聞いたことがあるはずだ。「今ここの大切さ」は随分と前から語り尽くされていて、「マインドフルネス」はすっかりバズワードになってしまった。「マインドフルネス」の関連本は沢山出ているし、ビジネスに活用する企業も増えてきた。今更「今ここが大切」だと言われても、多くの人が「またその話ね。」ってなると思う。

でも、その中で一体どれだけの人が、実際に今を生きられているだろうか?
「マインドフルネス」という概念だけが独り歩きしてしまっているのではないか?

普段何気なく過ごしていると、知らぬまに意識が「今ここ」から逸れている。次にしようとしていること、やらなければならない事について考えたり、過ぎ去った出来事に対して不満を抱えていたり。目の前の出来事を深く味わい、感動する事なんて滅多にない。そうしているうちに今はどんどん空虚なものになり、気づけば薄っぺらいもので“満たされた“人生の出来上がりだ。

「今の充実」の大切さを頭ではわかっていても、意識的に今を大切にしている人は少ない。ましてや、今の充実を心から実感できている人はもっと稀だ。

だが、本当にそれでいいのか?
果たしてそれは、「あー!いい人生だった!」と心から叫べるような、充実した人生なのか?

「何かが違う。このままではまずい。」と多くの人が薄々勘付いているはずだ。けど、現状を変えようと行動には移せていない。あるいは、行動できていたとしても、その効果を十分に感じられていない。

一言で言えば、今を充実させたくてもできないのだ。「今が大切だと口では言いながら、実際は今から目を背けたい」とさえ言えるかもしれない。

それほどまでに今を生きられない。今の充実こそが、人生を豊かにする最も確実な方法だと理解しているにもかかわらず。

そこで改めて考えてみたい。どうすれば今を充実させることができるのかを。
共に、その答えを見つける旅に出よう。一筋縄では行かないかもしれない。それでもこれは、いつかは向き合わなければならない問いだと思うのだ。

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