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『盲信駆けっこ』

『盲信駆けっこ』

走って行って気付いてた
手の中に何も無いこと
気怠い空気を変えられないまま
走ってた

光の粒が見える
それはまだ遠い先の信号みたいに
点滅したり消えたりしていた

強くなりたい
そう思ってた
強くなれば全て解決するんじゃないかって
甘く考えてた

見つけられると信じること自体が
心の支えになっていた
何を見つけたいかなんて
どうでもよかった




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