母の魔力と私の世界線
普段母とはこちらからコンタクトを取らず、私の精神力が削がれないようにしているのですが、連絡を取らねばならない事象は起こるものです。
先日も、あることで母にLINEで連絡をした際に、子どもたちの話題になりました。
子どもたちの不登校のことは、極力母にはその詳細を伝えないようにしていますが、次女の不登校の話をポロっと出した際に、ものすごい重さの文面が返ってきました。
魔法って、あるじゃないですか。
漫画やアニメや物語の世界の中では当たり前に存在しています。
あれって、創作の世界の中では、目に見える形で表現されていますが、実際のリアルな現実の中では有り得ないことです。
でも魔力ってあると思うんです。
そしてこの現実世界では、その魔力を用いて人や物にダメージを負わせられる人って存在すると思うんです。
そう、例えば私の母のように。
母とのLINEのやり取りの中で、次女の不登校の話で返ってきた母からの文面を目視した途端、私の身体の周りの重力だけが極端に重たくなり、動悸が激しくなり、「ずーん」という音と共に全身に毒のようなものが回っていくのがわかりました。
しまった…!…やられた!言うんじゃなかった!!
激しい後悔の念と共に徐々に遠のいていく私の意識。
そこで私は夫に救援を求めました。
『やられちまった……すまない…救護を…頼む…』
すかさず夫からの通信。
『亜空間に呑まれるな!!』
遠のく意識の中、私は我に返り、【軽いノリで受け流す】スキルを発動し事なきを得たのでした。
恩に着る、夫よ。
母からのLINEは、たかだか三行の文章だったのです。
そのたった三行の文章で、人を奈落に引きずり落とせる魔力を持った人間は存在します。
たった三行の文章の、言葉の用い方、感情の乗せ方、改行や記号の使い方、そしてそこに込められた念、それらによって、人を打ちのめすことは可能なのです。
しかし逆に考えてみると、
たった三行の文章にそこまでの怨念を込めることの出来る母から産まれた私だからこそ、こうしてnoteに心の想いを綴るということを好んでしているのかもしれません。
これも母から受け継いだものでしょうか。
そしてこの一連の出来事を通じて、気付いたことがありました。
私は長らく、この母から発せられている魔力を受けきっていたのです。
それはかわせるものではなく、「私が受けなければならないもの」として存在していました。
要するに、完全に母の世界線の中に取り込まれていたのです。
母の世界の中でその魔力は確かに存在するのです。
ですが、それは【母が創った母の世界】の中の話。
そこに取り込まれなければ良いのです。
これまでは、『私の創った世界の中で大人しくしていなさい』という圧力に屈し、私は母の世界の住人でした。
ですが今、私は自分を取り戻し、【私が創った私の世界】を生きています。
私はいつでも私の世界に生きれば良いのです。
夫からの、『亜空間に呑まれるな!!(原文まま)』の言葉により、私は母の世界に引きずり込まれることなく、自分の世界の地に足を着けることができました。
夫の助けはあったものの、私はこの時、
母の世界線と私の世界線の違いをはっきりと認識することが出来ました。
母は、ずっと母の創った世界に生きています。
母のあの重さも、波動も、魔力も、そこでは存在しています。
それは紛れもない事実で、変わることはないし、変わる必要もありません。
人間は皆、自分の世界を生きています。人の数だけ世界があります。
かつての私のように、人の創った世界に取り込まれてしまっている人も居ます。
ですがその人も世界を創る力を持っています。
人との縁により、異なる世界同士の接触が起こります。
そこで摩擦が生じます。異なる世界なのですから、当然のことです。
しかし、ただそれだけのことなのです。
異なる世界に、自分とは異なる人が住んでいて、その人とは相容れない。
相容れる必要もないし、自分も相手も何も変わる必要がない。
ただ存在している世界線が異なるだけ。
そこに善も悪もない。
そのことを、はっきりと体感した出来事でした。
それを体感できたのは、かつて母の世界に生きていた私が自分自身を取り戻し、私の世界を創って生きているからなのでしょう。
私が創った私の世界では、母の魔力は存在しません。
軽やかな私の世界には、母の怨念も届きません。
毒親育ちで今も生き辛さを抱える方が、ご自身の世界を軽やかに生きて行かれることを切に願います。
好きな事に目を向けて、自分が心地よい世界を創ることができますよう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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