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④「多様な働き方」の種類
おはようございます。社会保険労務士、中小企業診断士の萬屋です。
4日目の今日は「多様な働き方」を支援する様々な制度等を列挙していきたいと思います。
「多様性についての記事なので数で勝負!」ということで、関連するものを片っ端から調べて載せたら24個になりました。「他にもこんなのあるよ」というものがあれば是非コメントでお知らせください。
1. 雇用形態の多様性
正社員
企業と期間を定めずに雇用契約を結ぶ形態。
契約社員
企業と有期雇用契約を結ぶ形態。
派遣社員
派遣会社に雇用され、派遣先の企業で働く形態。雇用主は派遣会社だが、指揮命令権は派遣先の企業にある。
パートタイム・アルバイト
1週間の所定労働時間や1日の所定労働時間が、正社員に比べて短い形態。
多様な正社員
従来の正社員と比較して、職務内容、勤務地、労働時間などを限定して選択できる正社員。
嘱託社員
定年退職者などを再雇用する形態。
インターンシップ
学生などが、企業で実際の業務を体験する形態。
2. 柔軟な勤務時間・場所に関する制度
フレックスタイム制
コアタイム(必ず勤務する時間帯)以外は、始業・終業時刻を従業員が自由に決められる制度
時差出勤制
決められた時間帯の中で、始業・終業時刻を従業員が調整できる制度
短時間勤務制度
所定労働時間を短縮して働く制度
テレワーク・モバイルワーク
インターネットとノートパソコンやスマートフォンなどを使い、サテライトオフィス、外出先や移動中でも、場所を選ばずに働く制度
3. 休暇に関する制度
年次有給休暇
労働基準法で定められた、毎年一定日数付与される休暇
特別休暇
慶弔、出産、育児、介護などの際に取得できる休暇
育児休業・子の看護休暇
子育てのために取得できる休暇
介護休業・介護休暇
家族の介護のために取得できる休暇
sabbatical leave (サバティカル休暇)
長期勤続者などに付与される、自己啓発やリフレッシュのための長期休暇
4. 働き方の転換に関する制度
短時間勤務制度
フルタイムからパートタイムへ、またはその逆へ転換できる制度
ジョブシェアリング
1つの仕事を複数人で分担する制度
副業・兼業
勤務先以外の仕事をすることを認める制度
フリーランス
企業などに雇用されず、独立して仕事をする働き方
総務省統計局の「基幹統計として初めて把握したフリーランスの働き方」(2023年9月14日)を見ると、フリーランスの定義は"「実店舗がなく、雇人もいない自営業主又は一人社長であ って、その仕事で収入を得る者」"となっている
リスキリング
新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必 要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、 必要なスキルを獲得する/させること
近年はDX関連スキルの習得のために行われることが多い
リカレント教育
得られた知識やスキルを「仕事・キャリアで活かすこと」を目的に、社会人の学び直しを支援する制度
「働く→学ぶ→働く」のサイクルで一度「職を離れる」ことが前提
5. その他の制度
在宅勤務手当
テレワークなど、自宅で仕事をする際の費用を補助する制度
ベビーシッター補助
子育て中の従業員を支援する制度
介護支援
介護中の従業員を支援する制度(介護用具の購入補助等)
まとめ
いかがでしたでしょうか??大手企業にお勤めだと主要な制度を一通りカバーしている会社も多いと思いますが、これだけ数があると、制度について自分で適用条件を調べたり、最適な制度の組み合わせを考えるのって結構難儀そうですよね。。
昨日の記事のまとめでも長々と書きましたが(まとめなのにまとまりがなかったやつ…)、これらの制度は、企業の規模や業種、従業員の状況などによって、導入の可否や内容が異なります。
多様な働き方を促進するためには、従業員の声を聞きながら、適切な制度を導入・運用し、利用をサポートしていくことが重要と思います。
参考資料
厚生労働省「働き方・休み方改善ポータルサイト」
厚生労働省「多様な働き方の実現支援サイト」