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推しのお笑い芸人を追っていたら、「SDGs」の教科書にたどり着いた。

最近よく聞く「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」。

「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

私は仕事を通じて知りましたが、実際にSDGsをテーマにキャンペーンを打ち出そうという企業は増えています。

それくらい世の中で関心を集めているテーマの一つだと思います。

2020年7月より実施されている、レジ袋の有料化はその具体的なアクションの1つです。

だけど、私はイマイチ自分ごと化できていませんでした。

マイバック用意しなきゃいけないのか・・・面倒だな。仕事でSDGsについて勉強した時も、エコと何が違うんだろう?と思ってました。「持続可能」も言葉としてはわかるけど、意味はちゃんと理解できていないような。

そんなふうにモヤモヤしてる時、SDGsを学ぶのにぴったりな教科書を見つけたのです!

だらしない芸人たちが、地球の未来を救う!?『リフォーマーズの杖』

NHK Eテレで放送されている『リフォーマーズの杖』という番組です。

今人気のお笑い芸人さんたちが、未来人の女の子「ヒカル」と一緒にSDGsを実践するというもの。

2100年の未来人がだらしない生活を送る芸人たちのもとへタイムスリップしてやってきた。SDGsの大切さを知った彼らは、世直し隊「リフォーマーズ」を結成。”転ばぬ先の杖(つえ)”を実現するため、今できることを体当たりロケすることに!果たして、彼らはBADな未来をGOODな未来に変えることができるのか?

『リフォーマーズの杖』番組紹介

面白いのはただの教養番組ではなく、コント仕立ての世界観もあるので、ドラマとしても楽しめることです。

正直に言うと、私は芸人のランジャタイを見るために番組を見ようと思ったので、SDGsを学ぶ番組とも知らずに見始めました(恥)。

ですが気づいたら、「なにこの番組!面白い!」と番組の世界観に引き込まれていました。

多数の芸人と豪華なゲスト

まず、目につくのは演者の華やかさです。

さらば青春の光、ランジャタイ、おかずクラブ、ゆにばーす、空気階段、納言という、賞レースやテレビに引っ張りだこのメンツ。この組み合わせを見る機会は他にないので、お笑いファンから見ても新鮮です。

そして、司会進行を務めるのは可愛らしいクマのぬいぐるみ。

田村淳が声優を務める「ベアツシ」

こちらは、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが声優として登場。まさかの大物司会者!

ゲストも1回目から吉田沙保里さんという豪華っぷりで、YouTubeばかり見ていた私は「テレビすごい・・・(語彙力)」となりました。

良質なSDGsの知識を得ることができる

個人的にSDGsについて勉強したことはあったのですが、番組を見始めると知らないことばかりだな〜と痛感させられました。

さすがNHKということもあり、情報の質が高いのだと思います。

今はネットでなんでも情報が手に入る時代だと思ってましたが、プロが現場に行って集めてきた情報はやはり強いです。

私たちはプラスチックなしでは生きられない?

番組を見て、衝撃的だった事実があります。

ランジャタイの国崎さんが、朝起きてから家を出るまで、プラスチックを使わない”No!プラ生活”に挑戦するというくだりがありました。

ですが、これがもう全然できない。

×テレビを見る→リモコンがプラスチック
×スマホを見る→スマホがプラスチック
×歯を磨く→容器がプラスチック
×顔をタオルで拭く→ポリエステル製のタオルはプラスチック

モーニングルーティンは壊滅です・・・。

では、
牛乳パックに入った牛乳を飲むのは?
フライパンでご飯を作るのは?
服を着るのは?


答えは、全部アウトです。

×牛乳パック→牛乳が漏れないよう紙の周りをプラスチックでコーティング
×フライパン→フッ素樹脂加工はプラスチックを使用
×服→ポリエステル製の服はプラスチック


これには驚きです。

「プラスチックを減らそう」と言いますが、我々の生活にプラスチックはなくてはならないものなんです。

よく言えばプラスチックの「恩恵」を受けているし、悪く言えばプラスチックに「依存」しています。

そう考えるとレジ袋の有料化って、プラスチックに頼っている我々にとっては、大きな一歩だったのかもしれません。

子供は未来を、大人は今を選択できる。

記事を書くときに気づいたんですが、これ大人向けの番組じゃないんですよね(笑)。番組公式ホームページの右上に「小学1〜6年・中学」って書いてあるので。

でも、番組に出てくる人はみんないい歳した大人です。しかもちょっとだらしない。

子供たちにとって勉強になるのはもちろん、大人も楽しめるし学べることが多い内容だと思います。個人的には、むしろ大人が見てほしい!

私もそうですが、大人になってから出会った「SDGs」という言葉。なかなか社会では教えてもらう機会がないんです。

だからなんとなくわかった気でいたり、「まぁ聞いたことあるよね」程度で済ませしてしまう人も多いのかなと。

でも、環境に良いものを選んだり、ゴミを捨てる機会って、子供より大人のほうが絶対に多いと思うんです。

大人のほうが日常の中で色々な選択ができる。ということは、今を変えるのは大人のみんなのはず。

そんな気持ちにさせてくれたきっかけでもあるので、私も小さいことからSDGsを実践していきたいです。



文:ハギ
@よりみちコピーライター

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