よりみちコピーライター

広告制作会社アドブレーンのコピーライター|言葉やアイデアの考え方・文章を作るコツなどを発信します|中の人は、KPOPや韓国文学にハマっている(シノ)音楽とお笑いとYouTubeが主食(ハギ)パンダとネイルと辛くないカレーが好き(マキ)の3人です

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    「言葉をうまく伝えるには?」「アイデアはどう作る?」「広告を分析してわかること」など、ビジネスシーンで役立つ記事をまとめました。

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    シノとハギとマキがよりみちして思ったこと・気づいたことを書きます。コンテスト応募記事もこちら。

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あのCMが流れるとテレビに「色ベタの帯」が出てくるのなんでだろう〜

一人暮らしの人の家にはテレビがない(!)ことが多いと聞きます。みなさんの家にはテレビがあるでしょうか? わが家には10年ほど前に買ったテレビがあり、4Kや8Kには対応していませんがまだ健やかに動いています。 ご飯を食べながらぼーっとテレビを見る、という行為は、人によってはもしかしたらリアリティがないかもしれないのですが、わたしはほぼ毎日。 広告業界で働いているからか、CMもけっこう意識して見ています。あるとき、このCMに目が留まりました。楽楽精算のCMです。 楽楽精算

    • 今さら?!新聞の「投書欄」の魅力を、Z世代が語ります

      みなさん、投書欄を知っていますか? 新聞の読者から寄せられた意見が載っている面、だとわかりやすいでしょうか。新聞を読んだことがあればピンとくるはず。 でも、その投書欄が、読んで考えて意見するための「思考力」を高めるのに役立つことはあまり知られていないんです。 若者の新聞離れだ〜!と回復の見込みがなさそうな長年の課題に一石を投じ…られるかはさておき、投書欄が役立つ理由を3つの魅力と合わせて説明します。 投書欄のススメ魅力①:取り上げられるテーマが幅広い 投書はとにかく

      • 【伝わる言葉】知っておくべきインフォメーションとコミュニケーションの違い

        突然ですが、あなたはインフォメーションとコミュニケーションの違いがわかりますか? 言葉が違うんだから当然でしょう、と思うかもしれません。でも、説明してくださいと言われるとちょっと難しい。 実はこれ、言葉を伝えるうえで最初に理解しておくべきポイントだったりします。あなたが誰かに言葉を伝えるとき、持っておいてほしいスタンスとも言えます。 今回は、伊藤公一さんが書いた『なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか。』を参考に、伝わる言葉の考え方について解説します。 インフォメーシ

        • なぜオリンピック選手の言葉は私たちの心に響くのか?

          スポーツの最高峰、オリンピック。世界屈指のアスリートはその舞台で数々の心打つ名言を生み出してきました。有名なものに水泳・北島康介選手の「チョー気持ちいい(2004/アテネ)」やマラソン・有森裕子選手の「自分で自分をほめたい(1996/アトランタ)」があります。 メインは競技ですが、中継インタビューから選手の胸の内や人柄を知ることができるのもオリンピックの魅力。個人的にパリ2024五輪で印象的だった名言を集めてみました。 「努力は天才を超える」 まずは柔道。東京五輪に続い

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        記事

          コピーライターにとって「戻し」はチャンスだ

          「戻し」とは、広告業界において「フィードバック」と同じ意味で使われるもの。人によっては「ダメ出し」のほうがイメージがわくかもしれません。広告業界では、戻しという言葉を口にしない日はないと言ってもいいです。 今回は、そんな戻しについて書いてみたいと思います。コピーライターにとって戻しはピンチなのか。いえ、チャンスです。 戻してくるのはクライアントだけではないわたしはずっとこの戻しがいやでした。一発でOKをもらえるコピーを書きたい。百発百中のコピーライターをめざしていました。

          コピーライターにとって「戻し」はチャンスだ

          いま一番遊び心がある広告は、電車の「中吊り広告」かもしれない

          「中吊り広告」と言われて、みなさんはどのような広告をイメージしますか? 通勤・通学している人なら毎日視界に入ってくる、宙ぶらりんの広告。 これはスタンダードなタイプ。でも、中吊り広告のポテンシャルはもっと高い! というのも、最近SNSを通じて面白い中吊り広告をよく見るのです。 ハッピーターンの広告を見てハッピーになった先日、偶然にもトレインジャック(中吊りや窓上など、電車内のすべての広告枠を自社広告で埋め尽くすこと)されている電車に遭遇しました。 車内に入ると、巨大

          いま一番遊び心がある広告は、電車の「中吊り広告」かもしれない

          映画のキャッチコピーの極意は人間観察だった

          みなさん、映画は好きですか?よく観ますか? 今は動画配信サービスが充実しているので、映画館だけでなく家のテレビや通勤中にスマホで映画を楽しむ人も多いはず。 最近、仕事で映画ポスターのキャッチコピーを考えました。公開前の作品のストーリーや世界観を伝えるための重要なコピーです。 名作映画のコピーを参考にしたり、上司からコピーに対するフィードバックをもらうなかで、広告にはない映画独特のコピーの付け方があることに気づきました。 「映画のキャッチは深くて普遍でなきゃいけない」そのこ

          映画のキャッチコピーの極意は人間観察だった

          あなたの説明がつまらないのは、説明しているから

          コピーライターとして仕事をしていると、自分が書いたコピーにいろいろとフィードバックをもらいます。一番ショックを受けるのは「説明になっちゃってる」と言われること。 説明ーー。 手元にある学研の小学国語辞典では「ことがらの意味や中身がわかるようにして示すこと。」という意味。一見、いいように思えるのに。正しいように思えるのに。世の中には説明責任なんていう言葉があって、説明さえおぼつかないエラい人もたくさんいて批判されることもあるのに…。 広告のコピーは「説明」になっちゃってる

          あなたの説明がつまらないのは、説明しているから

          ディズニーのキャストは、ポジティブな言葉を生み出すプロだった

          先日、ディズニーランドへ行ってきました。何度も行ったことがある夢の国ですが、改めてすごいなーと思う瞬間がありました。 リピーターを絶やさないディズニーですが、その人気の理由の1つに「キャストの高い接客力」が挙げられます。中でも、言葉遣いは接客の質を左右する重要な要素です。キャストの言葉遣いが丁寧なのはもちろんですが、そこで止まらないのがディズニー。 たとえネガティブな状況でも、ポジティブに言い換えてくれる!と思ったのです。 ディズニーキャラクターたちの去り際で入園して間

          ディズニーのキャストは、ポジティブな言葉を生み出すプロだった

          【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

          子どもの発想って面白いなと思います。 私自身子どもはいませんが、世のパパとママがSNSに投稿した、わが子のおもしろ発言や珍行動を見るのが好きです。その微笑ましさについ、いいねを押しちゃいます。 少し前、職場の先輩からもらった本にも子どもたちの豊かな感性が溢れていました。 朝日新聞生活面の「あのね 子どものつぶやき」という投稿欄に寄せられた、子どもたちのかわいい「つぶやき」。その中の選りすぐり200個を集めた一冊です。読んでいて「いいな」と思ったものは、こちらをハッピーにさ

          【ほっこり】コピーライターが憧れる、子どもの柔らかな発想

          ジェンダーの問題に「気づき」を促す広告たち

          3月8日は「国際女性デー」でした。国際女性デーとは、1904年のニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めて起こしたデモが起源となり、1975年に国連によって「International Women’s Day(国際女性デー)」として制定された日のこと。これまでの歴史の中で、多くの女性たちの行動によって男女の不平等が是正されてきました。国際女性デーではその勇気と成果を称え、今なお女性が置かれている不公平な現状を問い直そうと世界各地でさまざまなイベントが行われています。 その

          ジェンダーの問題に「気づき」を促す広告たち

          あるある?コピーライターの職業病

          仕事柄ついついやってしまうこと、職業上のクセや習慣ってありませんか? 「職業病」なんて言われたりもしますよね。 私の身近な例で言うと、 ・通っている歯医者の歯科衛生士さん テレビで芸能人を見ると、顔よりも歯が気になってしまうそう。仕事でたくさん目にしているものが、日常でも一番気になる。そんな、目につくクセ。 ・昔アルバイトしていた飲食店の店長 外食するときに置かれたグラスを持ち上げて、底まできれいに洗われているかチェックしてしまうそう。自分が普段から注意していることが

          あるある?コピーライターの職業病

          「マルハラ論争」でなくすべきものはマルじゃなかった

          最近知った「マルハラ」という言葉。LINEやチャットツールのやりとりで若者が上司など目上の人から「。」がつくメッセージを受け取った際、冷たさや威圧感を抱く現象をマルハラスメント(マルハラ)と表現しているそうです。 例えば、上司からの仕事の連絡。 このような上司からの連絡を怖いと感じたり不安に思う若者がいるんです。文末のマルがメッセージの印象を左右してしまうなんてびっくりですよね。   マルハラはネットニュースや情報番組で話題になり、SNS上でも様々な意見が見られます。みな

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          ロンドンで「落書きされた広告」を見て、日本人が忘れている反骨精神を思い出した

          昨年パリとロンドンに旅行した際、街の至るところで落書きやグラフィティを見かけました。 びっくりしたのは、駅のホームで掲出されている世界的な大企業の広告に強烈なアンチコメントが落書きされていたこと。日本ではほとんど見かけないので、興味深いなと感じました。 パリやロンドンでは落書きも文化の一つロンドンの地下鉄で遭遇したのはこんな落書き。Apple TV +で配信中のドキュメンタリー映画「The Pigeon Tunnel(地下道の鳩 〜ジョン・ル・カレ回想録〜)」の広告で、み

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          『笑うアートマンションと10人の住人展』に行ったら、笑いとアートの相性がいいとわかった。

          先日、ちょっと変わった企画展を見てきました。 <笑うアートマンションと10人の住人展> なにか物語が始まりそうな、気になるタイトルですよね。 本展は「笑い」をテーマにした企画展で、参加者にお笑い芸人さんがいたり、普通の展示では見られない顔ぶれがそろっています。 実際に行ってみて、笑って楽しめるのはもちろん、アイデアの考え方の参考にもなったので、コピーライターの視点から気づいたことや感想をレポートしたいと思います。 ちなみに、作品はすべて撮影OKでした。 「笑い」と

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          左利きの知らないところで左利きにやさしい社会になっていた話

          突然ですが、最近おもしろい手帳に出会いました。 それがこちら。 「左手で書く人のための手帳 左ききの手帳2024」。左利きの私は思わず手に取りました。 普通の手帳と違うポイントは、レイアウト。 一般的な手帳は月や日付の数字が左上にあります。 しかし「左ききの手帳」は月と日付の数字が右上に。これは左利きの人が手帳に書き込むときに、ペンを持つ左手が日付を隠し、見えづらくなるのを防ぐため。日付の位置が右上に変わるだけで書き間違いや左手を浮かせて確認する手間が減ります。 ウィー

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