あるある?コピーライターの職業病
仕事柄ついついやってしまうこと、職業上のクセや習慣ってありませんか?
「職業病」なんて言われたりもしますよね。
私の身近な例で言うと、
・通っている歯医者の歯科衛生士さん
テレビで芸能人を見ると、顔よりも歯が気になってしまうそう。仕事でたくさん目にしているものが、日常でも一番気になる。そんな、目につくクセ。
・昔アルバイトしていた飲食店の店長
外食するときに置かれたグラスを持ち上げて、底まできれいに洗われているかチェックしてしまうそう。自分が普段から注意していることが、他人の場合も気になってしまう。そんな、気にしちゃうクセ。
・医療事務として働く友人
仕事で使うボールペンを胸ポケットに挿しているため、日常生活でペンを探すときもつい胸ポケットの位置に手を伸ばしてしまうそう。そんな、行動のクセ。
職業病といってもいろんなパターンがありますね。
コピーライターにも目につくクセ、気にしちゃうクセ、行動のクセがそれぞれあります。
目につくクセ
コピーライターの私は普段こんなことが気になります。
広告や言葉に自然と目がいく
みなさんは広告をじっくり見ることは少ないと思いますが、街や電車で広告に出合うとついつい見てしまう。こんな広告が出ているんだとか、このタレントさんよく見るなとか、この広告はどんな目的でつくられたんだろうとか、勉強のためにも考えたりします。
また、コピーライターなので言葉には敏感です。いいなと思った言葉やキャッチコピーはメモしたり、話題になっている広告コピーのどの部分が人の心を掴んでいるのか?自分なりに分析してみたり。
広告や言葉の分析は意識的に行っていますが、人より広告を見るクセがついてますね。
これは仕事で役立つ範囲ですが、逆に気にしすぎかも?と思う場面もあります。
気にしちゃうクセ
誤字脱字が怖い
言葉を扱うプロとして、「誤植」は避けたい。
「誤植」とは、印刷物における文字や数字、記号などの誤りのこと。たとえば漢字が間違っていたり、文字が抜けたまま印刷されるようなミスです。誤植があると、印刷物の場合は刷り直しになってしまうので、間違いがないようきちんと確認する必要があります。
そのせいか、仕事以外でも言葉の間違いがあるとソワソワしてしまう…!
メールやチャットを送ったあとに誤字脱字を見つけると、「やってしまった!」という気持ちになるし、人の誤字脱字や言葉遣いも気になる。
だれしも日常の範囲で細かい言葉のミスはあるし、周りもそこまで気にしないでしょうから見過ごしていますが、人より気になるという感じです。職業としては大切な感覚ですが、気にしすぎると面倒だなとも思います。
コメントにいいねが押せない
これは、私特有の職業病だと思います(笑)
YouTubeなどで再生される動画の下にコメント欄がありますよね。私はYouTubeを見るときにいいなと思ったコメントには気軽にいいね(グッドボタン)を押すのですが、ここで困ったことが起こります。
共感する内容でも、コメントに誤字脱字が多かったり、文章的にあまり綺麗じゃないなーと思うといいねを押す気がなくなってしまう。
大した問題ではないのですが、そういうコメントにいいねを押すのは、誤植の原稿にOKのはんこを押しているようで気が進まないのです。
職業病について会社にいる他のコピーライターに話したところ、こんな意見もありました。
行動のクセ
漢字を"ひらき"たくなる
漢字をひらがなにすることを「漢字をひらく(開く)」と言います。
ビジネスメールでよく見かける例。
間違いではないですが、読みにくい。
コピーライターなら「致します」→「いたします」にひらきます。
他にも、
漢字が続くと文章は読みづらくなります。かと言って、ひらがなを使いすぎても読みにくい。日本語って漢字と日本語、カタカナなどが絶妙なバランスで使われているので難しいですよね。
広告コピーにとって読みやすさは正義です。必要がなければ読みにくい漢字は使わないのが原則。
コピーを多くの人に読んでもらうためには、この読みやすくする作業は欠かせないので、普段の文章でもコピーライターなりの気遣いが出てしまうのかもしれません。
以上、コピーライターの職業病のお話でした(まだまだありそう)。
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文:ハギ
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