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【理学療法士と知る】呼吸と肩こりのカンケイ
【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活におけるの悩みとの繋がりについて解説し、その改善方法・予防方法もお伝えしています。
わたし自身が女性ということもあり、女性にとって特に重要な【骨盤底筋群】や【骨盤】、その周囲の筋肉などについて、歩行や胸郭、また呼吸や生理との関係も投稿していますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。
これまで、猫背や反り腰などの不良姿勢が呼吸の浅さや睡眠の質を下げる、という投稿をしています。
一方で、【呼吸の浅さ】が【不良姿勢を引き起こす】こともあるのです。今日はその詳細について書いていきたいと思います。
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実は、呼吸に関わる筋肉はとても多く、20種類以上もの筋肉が関わっています。その中でも中心となりメインで働くのは【肋間筋】と【横隔膜】です。
胸式呼吸のメインとなるのが肋間筋、腹式呼吸のメインとなるのが横隔膜です。
胸式呼吸とは、肋間筋を使って肋骨を前後・左右・上下に動かし、それによって胸郭を広げることで行う呼吸運動です。そして腹式呼吸は横隔膜を上下させることによって胸郭を広げ、それによって行う呼吸運動です。
通常は無意識下で、この2つを組み合わせた胸腹式呼吸を行っています(おおよそ腹式7割、胸式3割程度の割合)。
しかし、女性は腹筋群が弱かったり、ウエストをマークするようなボトムやタイトな洋服を着ていることが多く、腹式呼吸が行いにくくなり、胸式呼吸の傾向が強くなります。また、妊娠時にお腹の中の赤ちゃんが成長するに伴い横隔膜が圧迫されるため腹式呼吸が難しくなり、胸式呼吸に傾くようになります。この呼吸のくせは出産後も続くことが多いです。
また、現代の生活では、スマホの長時間利用やデスクワーク、それに伴う運動不足などによって背中が丸まったり、心身にかかるストレスによって、身体の緊張が強くなり、横隔膜がかたくなってしまうことで、【胸式呼吸優位】となっている方がとっても多いです。
横隔膜がかたくなり呼吸が浅くなると、十分な酸素が取り込めませんそうすると、それを補うために胸や首、肩甲骨周りの呼吸筋(本来は補助の役割で、呼吸時にあまり使われないはずの筋肉)が過剰に使われます。
また、胸式呼吸優位となると、頑張って吸おうとして肋間筋以外の呼吸筋、特に吸気筋が普段以上に頑張ることになります。
これらがもとで、肩こりや首こりに繋がってしまうのです。
そのため、意識して【腹式呼吸】を行う時間をとる、首こりや肩こりを解消するような運動を行ったり、専門家のところでケアをするなどが重要となってきます。
姿勢・動作や骨盤の歪み、呼吸の改善には、客観的な指導があることが一番効率的かと思います。
ご自分の身体で気になる部分のある方は、動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。
現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。
また、もっと知りたいことやわからないことがあったら、是非お気軽にコメントや連絡いただけると嬉しいです。