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【理学療法士と学ぶ】脳の特性を使って習慣化しよう④
【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活における悩みとの繋がりについての解説と、その改善方法・予防方法として、【運動や、生活に取り入れてほしいこと】もあわせてお伝えしています。
わたし自身が女性ということもあり、特に女性の身体と心についての投稿をどんどん書いています。男女問わず、もしよければ「ちょっとした悩み事」や「○○について知りたい!」などのコメント・リクエストなどもいただけると嬉しいです。
先日より、女性の身体にとっては【変化】もストレスになること、さらに女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】による影響へのケアが必要だということ、そして疲れた時こそ簡単な運動をしよう、とお伝えしています。
直筋では、【脳の特性】を知って利用し運動を習慣化しよう、と投稿しています。※運動以外も習慣化に使える方法なので、是非読んでみてください
習慣化において重要な脳の部位は【大脳基底核】と【前頭葉】です。前頭葉の【意志の力】を使いつつ、大脳基底核のオートモードで省エネ・無意識に行動できるまで、落とし込んでいきましょう。
ポイントは大きく5つあります。
・ハードルをがっつり下げ、とっても小さな習慣を1つだけ始める
・脳内物質の力を借りる
・目標を1日何度も目に入れるようにする
・数字を設定する
・仲間をつくる
習慣化に向けて、まずはこちらの【5つのポイント】を取り入れていただければと思います。
今日はこのポイントの他にも「知っておくと習慣化しやすくなる」マメ知識があるので、ご紹介していきたいと思います。
習慣化に知っておくといいことその①:習慣化に必要な期間
習慣は大きく【行動習慣・身体習慣・思考習慣】の3つに分かれます。それぞれに何が該当するかと、統計的に見た【習慣化に必要なの期間】の目安は以下の通りです。
行動習慣(勉強・日記・片付けなどの一般的な行動):2週間から1ヶ月
身体習慣(筋トレ・ダイエット・早起き・禁煙などの身体に関わる行動):3ヶ月
思考習慣(思考パターン・発想・センスなどの思考や性格に関わる行動)6ヶ月
統計として、運動習慣であれば【3カ月】ほどが必要となります。運動の難易度やボリュームによって前後しますので、あくまで目安として覚えておくといいですね。もし3カ月より長くかかっても、自分にとっての難易度が高かったと考えればOKです。
また、「3カ月もかかるのか…長いな…」だったり「すぐ結果が欲しいのに…」と思うこともあるかもしれません。しかし、一旦習慣化すれば「オートモード」でエネルギーを割かなくても続きやすくなるのですからしめたもの。3カ月からさらに小刻みに期間を区切り、小さな目標を達成していくようにしましょう。
習慣化に知っておくといいことその②:失敗しやすいタイミング
習慣化で失敗しやすいタイミングが3つあります。
最初の7日間:三日坊主になりやすい時期
8日目から21日目:体調やイレギュラーなことで挫折しやすい時期
22日目から30日目:マンネリ化して続ける意味がわからなくなる時期
脳にとっては変化=危険・ストレスという認識だとお伝えしましたね。そのため、脳は敏感に変化を察知し「変化を続けさせない」ように働きかけるのです。
アメリカのある大学の研究によると、私たちのふだんの行動の約45%は習慣で成り立っているといいます。一度、1日の行動を振り返ってみてください。朝起きる時間や朝食のメニュー、通勤中のルーティーンや出社してまずすることなど、生活のほとんどが習慣で構成されていませんか?
脳は、この「いつも通り」を好むため、何度も「続けさせないための壁」を用意してくるのですね。
また、続かない方の特徴として「一気にいろんなことや大きい変化になることをやり過ぎる」傾向があります。わたしたちの生活のほとんどが習慣ということは、新しい習慣が加わると他の習慣も変える必要が生じます。
習慣化のために大きな変化を加えることは、他の習慣にも影響を及ぼすのですね。そのため、自分の意識上ではたった1つの変化だと思いきや、脳にとっては【かなりの大きな変化】になるのです。
思い出してください。習慣化のポイントの1つ目は【ハードルをがっつり下げ、とっても小さな習慣を1つだけ始める】でした。
脳に小さな変化だと思わせるために、この3つの壁を小さくして続けやすくし、いつの間にか習慣化してしまうために、【失敗しようがない、とっても小さな行動】から始めてみましょう。
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今日も長くなってしまいました…もう少しだけ、知っておいていただきたいことがあるので、明日もマメ知識その②を投稿していきます。運動以外でも、習慣にしたいこと(逆にやめたいこと)がある方は読んでいただけると嬉しいです。
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運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。
動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。
現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。
また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。