【理学療法士と学ぶ】どうして「悪い習慣」が身についてしまうのか?
【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活における悩みとの繋がりについての解説と、その改善方法・予防方法として、【運動や、生活に取り入れてほしいこと】もあわせてお伝えしています。
わたし自身が女性ということもあり、特に女性の身体と心についての投稿を主に書いています。男女問わず、もしよければ「ちょっとした悩み事」や「○○について知りたい!」などのコメント・リクエストなどもいただけると嬉しいです。
脳は【変化】をストレスに感じること、さらに女性は毎月【変化】が起こるので、よりこの【変化】による影響へのケアが必要だということ、そして疲れを取るために簡単な運動(おすすめはウォーキング)をしよう、とお伝えしています。
ここ最近は、【脳の特性】を知って利用し運動を習慣化しよう、と投稿しています。※シリーズ化したら長くなってしまいましたが、運動以外にも習慣化に使える方法なので、是非読んでみてください
そもそも、どうして「悪い習慣」が身についてしまうのでしょうか。今日はそこを掘り下げていきたいと思います。
健康でストレスの少ない生活は、誰もが目指したくなるものですね。だけど、実際のところ生活を振り返ると、「SNSやネットサーフィン、ゲームで夜更かし」だったり、「飲み過ぎ、食べ過ぎ」てしまったり。
「やめたいんだけどなかなかやめられない…」という、理想とは異なる習慣が、自分の生活の中にちらほら思い当たる人は、少なくないのではないでしょうか。
実は、これらの習慣は【ドーパミン】の魔力によって強化されているのです。
習慣化のポイントの1つに、【脳内物質の力を借りよう】という項目がありましたね。そこにも、やる気ホルモンとしてドーパミンが登場しました。
SNSも、ネットサーフィンも、ゲームも、そしてお酒やハイカロリーな食べ物も、【ドーパミンの放出を促します】。ドーパミンの快楽は強力なので、脳はその快楽をまた得ようとして、習慣化してしまうのです。
このような行為自体が悪なわけではありません。しかし、他に「やった方がいい」と思っていることがあったり、頭で「悪い習慣だ」と思っていると、行動を起こすごとに以下のような「デメリット」が生じます。
・やるべきことをやらずに、時間を浪費してしまう
・お金がかかる
・健康を損なう
・「またやってしまった」と後悔し、自己否定してしまう
行為の影響だけではなく、自分を否定し責めてしまうことが問題なのです。そのような心持ちだと、何か行動を起こすことが難しくなり、より悪習慣を断ち切ることが難しくなっていきます。
また、脳は否定形を理解できません。「○○をやめたい」と考えると、逆にそのことばかり頭に浮かび、続けるイメージをしてしまうのです。
そのため、「やめる」だけではなく、「代わりに自分にとって良い習慣」を行っていくことが大切です。
これまで投稿してきた、【脳の特性を利用した習慣化のポイント】を押さえつつ、もう1つの重要なポイントを加えていきましょう。
その重要なポイントとは、「悪習慣」が起こるタイミングを見極め、その時に【良い習慣】に切り替えていくことです。
例えば、「家に帰って家事が終わったらスマホを眺めてしまう」のであれば、そのタイミングで別の行動を挟み込みます。
家事が終わったと同時に「テレビをつけ、youtubeで5分だけ運動する」だったり、「そのままお風呂を沸かし、入浴してしまう」などです。
この「もし〇〇になったら(If)〇〇をする(then)」と予め定めておく方法は、【if-thenプランニング】といって、習慣化に効果があると言われています。これまでの悪習慣が起こるタイミングを見極め、他の行動をどんどん行っていくことが大切です。
繰り返しになりますが、【脳】は変化を嫌います。そのため悪習慣でもなかなかやめる、変えることは難しいものです。失敗することがあっても悩まず諦めず、地道に切り替えていきましょう。たまに失敗をしても自分を許して継続することを意識して是非取り組んでみてください。
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運動習慣作りや自分の姿勢や身体の歪み、呼吸法などの把握・改善はとっても地道ですが、「しっかり取り組もう、改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。
動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。
現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズ、おすすめのトレーニングもお伝えできます。お気軽にご相談ください。
また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。
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