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「生きる」をしてあげること
「もう帰ってきたら?」
両親からのオファーがあった。
私は現在、適応障害にて7か月も休職中である。
両親は私にとても優しい。
この「帰ってきたら?」は「(今の会社にはきっと戻れないだろうから、会社を辞めて実家に)帰ってきたら?」だ。
「今1人でいるのは良くないと思う」と。
正直、私も今の私が1人で暮らしていくことに限界は感じている。
習慣の問題だと言われればそれまでだけど、生きていくうえで最低限の自分のお世話ができない。
精神的にも安定しなくて、ついに外出のみならず人への連絡やSNS、身の回りの社会とのつながりを持つことすら難しくなってしまった。
私のこの状態っていわゆる普通ではないよなと思っていたが、こういったことをセルフネグレクトと呼ぶのだという。
元からまったくできないということはないのだ。
今まで何とか生きてこられたのはできていた時期もあったから。
ただ、どうしても気力が湧かなかったりしてできない。
何より、こうなってしまうまで、人に、家族に助けを請うことができなかった。
どうしても「助けて」が言えなくて、問題が自分では抱えきれないほど大きくなって初めて自分から親に連絡することができる。
話している時、「病院の先生とはどんなことを話してるの?」と聞かれた。
食事の回数や睡眠の具合、体調やメンタルにどんな変化があったのかなど、自分で伝えるべきことを判断して伝えるだけで、医師から特に聞かれることはない。
なので「食べれてるのかとか寝れてるかとかそのくらいだよ」と伝えると、「それってちゃんと生きれてるかの確認で、仕事するとか以前の話だよね」と。
言われて初めて気が付いた。
私って今、仕事とか職場復帰とか以前に、「生きる」がちゃんとできていないんだ。
仕事をしていた頃から本当に最低限しかできていなかったし、セルフネグレクトしてるなという自覚はあったけれど、親に言われて初めて人間は「生きる」を習慣とする必要があるのだという、生き物として当たり前のことに気が付いた。
最近、「となりの雑談」というポッドキャストを聞いている。
スーさんとサクちゃんの先週までのもっぱらの話題は「自己管理」についてだった。
これは自分の傾向や癖を理解し受け入れて、人生が悪い方に行かないよう思考の舵取りしてあげるということである。
私は人よりキャパが狭く、キャパオーバーすると自分のケアを怠り、必要以上に自分を責めることで現実や解決策(理想論でなく実際に自分が行える範囲のもの)の考案から目を背けるという傾向がある。
そりゃ上手く生きれるはずがないのだが、それが私なのだ。
一旦その自分を受け入れたうえで舵取りをしていく必要がある。
自分という船の船長は自分であり、運命を切り開くのもまた自分なのである。
社会復帰を目指すために、今はとにかく、自分を甘やかすでも叱責するでもなく、できるだけ「生きる」をしてあげることから始めてあげようと思う。