ロードバイクと血糖値
運動すると血糖値が下がる。
しかし、だからと言って、無闇に激しく運動しても逆に血糖値は上がる。
これは、私が24時間血糖値をモニターできる装置を半年以上使って実験してみた結果だ。(現在も継続中だ。)
その装置は、フリースタイルリブレセンサーという。
この装置をつけ、何を食べたら血糖値がどう動く。どういう運動をしたら、血糖値がどう変わる。睡眠と血糖値は。等々1時間に何回も、毎日毎日測定して、実験してきた。
その結果わかったことがある。
筋トレ:血糖値は上がる。
ただし、まさに筋トレ。筋肉を強く大きくするトレーニングをする場合だ。限界負荷をかけ踏ん張るトレーニングの場合だ。
自分の限界の7〜8割の負荷でやった場合は、どうか分からない。というか、多分下がるだろうと思う。
なぜなら、スクワットを30回程度(私はちょっと頑張れば100回程度は普通にできる)やってみた時は、下がった。
なお、筋トレをして筋肉をつけること自体は、総体的に血糖値をコントロールするのに役立つと思う。
だから、私は筋トレをする時は、血糖値の上昇は気にしないことにしている。
有酸素運動:一般的には下がる。
有酸素運動というと、ランニングやウオーキングをイメージする人が多いと思う。
しかし、無闇にやっても効果はない。
特に、限界ギリギリまで頑張って走るとかするのは、逆効果。血糖値はどんどん上がる。
そもそも、口呼吸をハアハアやりながら走るとかは、そもそも有酸素運動じゃない。それは無酸素運動に入っている。
有酸素運動は、呼吸によって体内に取り入れた酸素を使って化学反応を起こす運動で、ハアハアやっている段階で酸素が足りなくなっている。
じゃあ、ちんたらやればいいかというとそうでもない。
これも効果がない。
苦しくならない程度でギリギリ負荷をかけるというのが一番効果的だ。
それも、強度をあげたり下げたりしないで一定の強度がいい。
と言っても、いまいち加減がわからないと思う。
一つの目安は、鼻呼吸。
ランニングでもウオーキングでも、口を閉じ、呼吸はすべて鼻で行う。これができない様なら、負荷のかけすぎだと思えばいい。
しかし、ランニングやウオーキング、特に戸外でのそれは、この強度を一定に保つのが、意外と難しい。
スピードとか歩数を一定にするのではなく、強度だ。
この強度の微調整が、ランニングとかウオーキングでは難しい。それは、多分体の反応速度と関係があるのではないかと思っている。
例えば、車の運転や飛行機の操縦をしている時(私飛行機の操縦はしたことないが)、進路が左に外れているからと言って、センターにもどるまで右にハンドルを切り続けていると、今度は右に外れてしまう。
右にハンドルを切りながら、センターに戻る前に、左にハンドルを戻してセンターに達した時は直進できる様になっていないと、右左に蛇行した軌跡になってしまう。
体にかける負荷もこれと同じといえば分かり易いだろうか。
負荷を上げるのも下げるのも体に反応が出るちょっと前に変えないといけない。
これが、うまく微調整できるのが自転車だ。
ギアチェンジ、漕ぐ回転数の変化による負荷の変化、もっと言えば、漕ぐのを止めて慣性で走ることもできる。
こういうことも相まって、負荷の微調整が容易なのではないかと考えている。
とにかく、血糖値を下げるのに一番効果があったのが、ロードバイクで走ることだった。
ついでに言うと、糖を消費するのは、体の筋肉だけでなく、脳も消費する。
ロードバイクに乗るのは、歩くなどと比べると格段に危険を伴う。対向車や人、路上の凹凸や障害物、交差路から飛び出してくる自動車・自転車・人等に対する身構え、注意等も必要になる。
つまり、頭を常に働かせていないと、事故につながる。
これで、糖の消費が増える。
と言うことにも、関係していると思う。
じゃあ実際ロードバイクでどの様にしているか。
まず強度。
気持ちよく、スーといった感じで自転車進む程度。
気持ちよくだから、負荷をかけすぎてはいけないが、負荷がかかってないのもいけない。
ロードバイクに乗っていると、ついつい早く走りたくなる。
早く走るために作られた自転車だから仕方ない。
しかし、血糖値のコントロールのために乗る場合は、これは控えなければならない。
時間は、1時間以上、理想は1時間半から2時間。
ちなみに、2時間乗った時には、食後250を超えていた血糖値が80台になった。
最もその後上昇して、夜半は100台をキープしていたが。
まとめると
・血糖値を下げるには、有酸素運動、それもロードバイクで2時間ほど乗るのがいい。
・その際の強度は、自転車がスーと気持ちよく動く程度。
・頑張ってハアハア口呼吸をしなければならない様では、過負荷。あくまでも鼻呼吸を維持できる程度。
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