ぬか漬けに実山椒がGood!!!
お久しぶりになります。
そう言いながらも、また間があくと思われますが、旬の話題を一つ。
去年のいつだったか、それ以来ずっと「ぬか漬け」を相棒として食生活が回っています。同時に、紙パック牛乳1リットルから発酵させた「自家製ヨーグルト」も継続飲食してまして、累計発酵40本前後くらいになっている気がします。が、数えていたのは最初だけです。1〜2週間に一本のペースで切らさない感じで回っています。
さて、一年のうちで生の実山椒が手に入るのは、今です。
たまたま店先で、和歌山県の有田川でとれたという100gほどの実山椒が小袋に詰められているのを購入しました。生の実山椒を調理したことは全くないのですが、興味本位で目につきました。というのも、前日に喉に違和感があり、虫が胃から口へニョロニョロ這い出てくるつもりなのか?と夜中に飛び起き、ウガイ薬で消毒したことがありました。
その時、思い出したのが、山椒=虫下し。
あと、生姜とかニンニク、グローブ?とか。虫下的な効果がある食材は、他にも色々あると思いますが、店先で緑のつぶつぶをアイキャッチしたのも、その前夜の違和感があったからこそ。で、扱い方もわからないまま持ち帰り、想像以上に手間のかかる下処理にヘキヘキしつつも頑張り、最後は保存期間の長さから醤油につけました。「山椒醤油」なるものを作ったわけです。
それは最初、特に、驚くほどの美味しいものではありませんでした。
おそらく、山椒自体が、もともと主役ではないからです。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という言葉は、「つまらないもの」という「小」という字の語源を逆手に取った表現で、何かにおいて味わいにアクセントをつける影の名脇役であるという意味です。それを、山椒醤油を作った直後には、よくわかっていませんでした。
翌日のこと。ぬか漬けを長期保存していると、味が落ち着いてきます。その原因として、冷蔵ホーロー容器の中の、雑菌の繁殖が気になってきます。悪いものが入っていてもおかしくない状況でしょう。それは、ネット社会でもなんでも、人間の腸内も善玉菌と悪玉菌がいるようなもの。それで、私はちょうどその頃、ぬか漬けに殺菌効果のあるものを入れたくなっていました。試しに、唐辛子を1本入れたばかりでした。
そこへ登場したのが山椒です。
調べたら、当然のように皆様はぬか漬けに山椒を入れていらっしゃるので、「なんだ、そうか」と入れてみましたら、ぬか漬け胡瓜の味が抜群によい方へ変わりました。素晴らしい、相性ぴったりです。山椒の性質上あまり前には出ませんが、確実に香っていて味が良くなっています。あと、確実にぬか床を殺菌もしていると思います。
なぜなら、ハマると抜けられなくなる私は、気に入ってしまった山椒を、即断キロ単位で購入し、枝を払う下処理を累計5時間以上は延々とし、深爪し、茹でて冷凍保存するところまでしたのです。が、その払った小さな枝(生ゴミ)が両手から溢れるほどあったのを、まる一日、キッチンのシンクの排気網カゴ(あのヌメヌメ、ヘドロになるところ)に入れっぱなしにしていたら、殺菌効果のためか、元々あったヌメリが消えつるんと綺麗になっていたからです。
すごい。
それを、お腹にいるかもしれない虫にも効いて欲しい。ということで、冷凍保存している山椒を、ことあるごとに調味料としてぬか漬け以外の料理に参戦させています。ただの空芯菜の野菜炒めとかに、山椒の醤油を掛け回す。あるいは、和風ステーキ風の和牛に「山椒バター」を乗せて溶かすとか。それだけでも、お店の味風になります。
あの修行のような山椒の下処理(小枝をできるだけ払う作業)がなければ、もっと購入し、冷凍ストックしたいところです。
5月末〜6月上旬あたりで店先から消えると聞きました。
冷凍保存で1年持つらしいので、お勧めです!