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あいかの映画レビュー

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#アクション映画

バイオレンスアクション - 橋本環奈主演 実写版の足りない"何か"

バイオレンスアクション - 橋本環奈主演 実写版の足りない"何か"

原作の持つハードボイルドな世界観を薄めてしまっていて、“安全な映画”にできあがっていた。
橋本環奈演じるケイは、素早くしなやかな身のこなしと卓越した銃さばきで多人数の標的を次々仕留めていくが、頭を撃ち抜いたり、ナイフで首を切り裂くといったシーンは、ややソフトな表現に抑えられている。

冒頭のお仕事アクションも“人質救出”だったり。
さらに偶然の出会いから始まるケイの淡い恋心といった映画版独自のウェ

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キングダム - “観ず嫌い”を面白がらせる作品の力

キングダム - “観ず嫌い”を面白がらせる作品の力

最初から映像的スケールが並の作品とは段違い。古代中国を再現したリアルな民家とその村の背景に映る広大な草原風景。後半に出てくる山の民のいる世界なんて山水画のような厳かな美しさ。
そして、8万軍勢の隊列のバカでかさ。見渡す限りを埋め尽くす桁違いな数の兵士たちは壮観としかいいようがない。舞台装置として申し分ない画が物語に説得力を与えている。

素早く剣と剣がぶつかり合う殺陣の迫力満点。ワイヤーアクション

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セーラー服と機関銃 卒業 - 橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品

セーラー服と機関銃 卒業 - 橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品

もしかして化けるかも。そう予感させる演技が一ヶ所以上あり、そこを観るためだけでも価値がある。橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品。「どうせアイドルでしょ?」の先入観をぶち壊す。
(※2017年鑑賞当時の感想)

Twitter論客の某氏の二番煎じになってしまうが、拳銃で人を殺そうとする時の表情。

まさか経験あり?とさえ思わせる妙にリアルな顔の演技。愛する人を撃とうとする時の愛憎入り交じりつつ

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