沙月愛彩

投稿済み映画・ドラマレビュー移植実験中。 旧記事は閉鎖。映画、音楽と酒が栄養源のさすら…

沙月愛彩

投稿済み映画・ドラマレビュー移植実験中。 旧記事は閉鎖。映画、音楽と酒が栄養源のさすらい人。橋本環奈全鑑賞。旧名・夜ノ砂。▽https://filmarks.com/users/Yonosunahttps://kannareview.hatenablog.com

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    映画レビューだけまとめてみた

最近の記事

三度目の殺人 - 雲を掴むような話のもやもや感はリアルかもだけど…

供述が二転三転する犯人と明るみになる「事実」。福山演じる合理的な弁護士が次第に共感していく…。嘘か本当かと掻き回される頭の中。 明快に謎が解けず、雲を掴むような話のもやもや感は、推理小説のようにはいかない事件や世の中のリアルを映し出しているのだろうが、いかんせん山場に欠け、心揺さぶられるところまではいかなかった。 暗いテーマの割には有名俳優が多くて一瞬心配したが、広瀬すずに後ろから抱きついて髪の匂いを嗅ぐ変態シーンを見て、斉藤由貴の使い方がよくわかっているなと思った。

    • カラダ探し - 某作品と足して二で割ると良い 橋本環奈主演ホラー

      中盤までは退屈。 リセットされる惨殺、不気味というより直接的な暴力、だんだん下がっていく不気味度…以上3つが理由。 序盤で主役・明日香(橋本環奈)が無惨に殺される。口の中に腕を突き刺され、顎が外れたように大口開けたまま絶命する。 だけど次の瞬間、同じ日の朝に時間が戻ってはい死亡が終了。 高広(眞栄田郷敦)たち仲間も赤い人に襲われ、殺されても殺されてもリセットされる“夢オチ”の大放出。 だから死ぬとか殺されるということに観る側は徐々に恐怖や緊張を感じなくなってくる。やられ方は惨

      • バイオレンスアクション - 橋本環奈主演 実写版の足りない"何か"

        原作の持つハードボイルドな世界観を薄めてしまっていて、“安全な映画”にできあがっていた。 橋本環奈演じるケイは、素早くしなやかな身のこなしと卓越した銃さばきで多人数の標的を次々仕留めていくが、頭を撃ち抜いたり、ナイフで首を切り裂くといったシーンは、ややソフトな表現に抑えられている。 冒頭のお仕事アクションも“人質救出”だったり。 さらに偶然の出会いから始まるケイの淡い恋心といった映画版独自のウェットな要素を差し込んでくる。 それじゃないんだよなあ。 ケイの非情な殺し屋性が

        • キングダム - “観ず嫌い”を面白がらせる作品の力

          最初から映像的スケールが並の作品とは段違い。古代中国を再現したリアルな民家とその村の背景に映る広大な草原風景。後半に出てくる山の民のいる世界なんて山水画のような厳かな美しさ。 そして、8万軍勢の隊列のバカでかさ。見渡す限りを埋め尽くす桁違いな数の兵士たちは壮観としかいいようがない。舞台装置として申し分ない画が物語に説得力を与えている。 素早く剣と剣がぶつかり合う殺陣の迫力満点。ワイヤーアクションで異様に高いジャンプもあるけれど漫画チックにならない本物感。 戦乱の世に生きる武

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          9本

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          弱虫ペダル - ヲタクが直球な青春する?! 自転車レースに白熱

          アキバヲタクがひょんなことから自転車競技に参加する流れは斬新だが、主人公・坂道(永瀬廉)の“仲間大事”な純真さには感情移入しづらいし、汗と涙の正統スポーツ青春ストーリーにして少年バトル漫画のようなノリにくささとベタ感は否めない。 坂道は思春期の屈折心0%。もう純真さと前向き思考が光を放っていて強烈に眩しい。 一人ぼっちだったひ弱な少年も「がんばればできるんだ」を地で行く正統スポーツ青春ドラマは、直球すぎて仰け反るほど「友情・努力・勝利」の方程式を完璧に踏襲していて「今21世

          弱虫ペダル - ヲタクが直球な青春する?! 自転車レースに白熱

          小説の神様 - ドラマ盛り上がらない青春ロマンスもどき

          ドラマ盛り上がらない青春ロマンスもどき。 “作られたドラマ”感が終始拭えず、感情移入できない。 学校に2人も小説家がいて、合作に取り組む―。 斬新な設定だが、蓋を開けてみればありきたりな青春ロマンスもどき。 創作に取り組む醍醐味は伝わってこないし、最後に降りかかる災難も取って付けたよう。 役者が真剣に演じれば演じるほど嘘くさくみえてしまうこの感じはドラマ仕立てCMにそっくりだ。最後に「◯◯生命保険」とでもロゴを出しておけばしっくりきそう。 それに校内に2人も内緒で作家を

          小説の神様 - ドラマ盛り上がらない青春ロマンスもどき

          新解釈・三國志 - 福田監督のセンスの悪さと力不足

          武将たちの軽いノリの掛け合いが笑えない。 劉備(大泉洋)を始めとする英雄や側近たちがゼロ年代頃の東京的若者言葉(+北海道訛り)・流行り言葉で軽いノリの掛け合いの繰り返し―。 「吉岡里帆が出ている宝くじのCM」よりは幾分マシだけど、なぜだか器が小さい武将たちの“すべり漫才”をずーっと観せられているようできつい。 セリフとナンセンスな動きだけで笑いを「取ろう」としてくる。 「けちょんけちょんオブザイヤー」といったようにセリフが軽ければ面白くなるとの勘違いが痛いし、渡辺直美が演

          新解釈・三國志 - 福田監督のセンスの悪さと力不足

          セーラー服と機関銃 卒業 - 橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品

          もしかして化けるかも。そう予感させる演技が一ヶ所以上あり、そこを観るためだけでも価値がある。橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品。「どうせアイドルでしょ?」の先入観をぶち壊す。 (※2017年鑑賞当時の感想) Twitter論客の某氏の二番煎じになってしまうが、拳銃で人を殺そうとする時の表情。 まさか経験あり?とさえ思わせる妙にリアルな顔の演技。愛する人を撃とうとする時の愛憎入り交じりつつも覚悟を決める表情がうまい。本当に人が人を殺す時はこういう表情するのではないだろ

          セーラー服と機関銃 卒業 - 橋本環奈の「性能」を引き出した最初の作品

          奇跡 - こどもの悩みや冒険心をごく自然に描き出した“超ドキュメンタリー”な人間ドラマ

          こどもたちの日常の一場面を切り取ったようなリアルさに驚かされるまさに奇跡の作品。巧みなストーリーとか華やかな演出とか壮大なスケールは一切ないけど、こどもの悩みや冒険心をごく自然に描き出した“超ドキュメンタリー”な人間ドラマ。 本作で映画デビューとなった12歳当時の橋本環奈は、後の『セーラー服と機関銃 -卒業-』よりも自然な演技で逆に不思議。 家族がバラバラになった兄弟が抱える悩みや葛藤といった心理を映し出し、ちょっと無謀な“冒険”を追いかける記録。 無謀な計画を立てるシ

          奇跡 - こどもの悩みや冒険心をごく自然に描き出した“超ドキュメンタリー”な人間ドラマ