アウトプットが高まらないのは、メンタルポイント不足かも
こんにちは。米川(@yoneshi0320)です。
これから求められる人材、「バフ人材」。彼ら彼女らが発揮する「バフ(=チームの能力を最大限発揮させる行為)」に関するnoteです。
「バフ人材?」という方は、先にこちらをご覧ください。
今回は、バフ人材に必要な要素、「MP(マジック&メンタルポイント)」について、解説します。
1分で理解したい方向け まとめ
========
攻撃もバフも、MP次第
ゲームでは、「強力な全体攻撃魔法」も、「全員を癒やす回復魔法」にも、使用にはマジックポイント(=MP)が必要です。
MPと魔法(=特殊能力やスキル)をどう効果的に使うか?で、勝敗が決まるのは、ゲームに詳しい方には言わずもがな。
では、メンバーに(得意な魔法へ)専念してもらうため、バフ人材は何ができるのでしょう?
キーとなるのは、ぼくたちが日々繰り返す大小さまざまな「意思決定」です。
意思決定の質も、MP次第
プロジェクトで「A案かB案か?」の重大な選択から、ランチはどうするか?のライトなものまで。
大小合わせると、ぼくらは1日平均約35,000回、意思決定しています。
また、意思決定はメンタルポイント(=MP)を消費します。
ある領域の世界シェアNo1メーカーでは、社長と役員は朝7:30から2時間で経営判断するそうです。
理由は「最も重要な(=神経を使う)こと を、最も判断できる(=MPが高い)状態で行うため」。
「MPを有効に使えるか?」は、ゲームのみならず「経営やチームのパフォーマンスをどう最大化できるか?」に直結しています。
これから「よりMPを消費しやすい」時代に
JETROによると、世界の越境データ流通量は2001年から2016年の15年で、約165倍に増加しており、今後も指数関数的に増える予想です。
さらに緊急事態宣言も解除され「明日はオフィスに出勤するのか、リモートなのか?」などの選択肢も、増えていることでしょう。
データ=判断材料 が増える日々。
比例するように、(無意識のうちに)増え続ける意思決定量とMPの消費。
これを下げない限り、ぼくたちがチームにバフを発揮することは難しそうです。
そもそも、意思決定「しない」
Wikipediaより、「意思決定」とは「特定の目標を達成するために、ある状況において複数の代替案から、最善の解を求めようとする(人間の認知的)行為」とあります。
つまり、ある状況において
・複数の代替案があり、そこから最善解を選ぶ
が、意思決定たりえるかどうかのキーです。
とすると、(意思決定そのものを減らし)MPを温存するため
・複数の代替案をなくす=そもそも「意思決定しない構造」をつくる
結論、「悩む時間」や「考えるスキマ」を抹殺することが、肝。
ぼくはこれを「単一化」と名付けました。
マシーン人間の製造?
とはいえ、悩み考えて意思決定しなければならないときも、必ずあります。
さらに「悩む時間」や「考えるスキマ」を抹殺する、ときくと「感情を消すということ……?」と思われるかもしれません。
たしかに、このままでは狂気の沙汰でしょう。
しかし大事なのは、世界一の投資家ウォーレン・バフェットのように「自分の能力の輪の中※に集中しているか?」を、常に意識することです。
(※能力の輪の中=得意かつ専門領域の範囲内)
あなたは(おそらく)何かしらの知的活動で、社会から報酬を得ているビジネスパーソンでしょう
知的活動に集中できるのは、洗濯機や炊飯ジャーの導入により、「洗濯や炊飯に悩む時間」や「考えるスキマ(=どういうプロセスが一番効率的か?)」を簡略化できているから、です。
(あなたが洗濯機や炊飯ジャーのメーカー研究職なら、話は別ですが)
能力の輪を見据え、影響の低い意思決定はなるべく減らせれば、ハイパフォーマンス実現に一歩、近づきます。
世界にひとつだけの箱
では、日常にどう応用するのか。
具体的に、ぼくは仕事で使うファイルや議事録、note作成メモや参考URLなどはすべて、Evernoteにぶっこんでいます。
以前は、Slackの個人ワークスペースとGoogle Drive、マイクロソフトのOneDriveを併用していました。
ただ、結果「どの場所にどのデータがあるかを探す行為」が発生し、それに費やすメンタルポイントが増え、破綻しました。
「単一化」は、有名ブロガーの借金玉さんも著書のなかで、同様の考えを提唱・実践されています。
なお、仲間から「Bearが上位互換」ときき、今年中に移行予定です。
使うツールは自由ですが、いづれにせよ「(仕事については)ここを見たら、すべての情報があるor探せる状態」を作り出すことが、もっとも大切です。
能力の輪に集中し、「進化」しよう
最初は、慣れない不安や使いにくさを覚えるかもしれません。
しかし徐々に、(意思決定がなくなることにより)メンタルポイントが温存され、結果、体感時間が増えていることに気づくはず。
生物学者ダーウィンは「生物が環境に適用するように競争が生じることで、淘汰(選択)が起こり、適者が生存することで進化が起きる」と提唱しました。
ゆえに、あなたが「知的活動の成果を最大化できる環境に適用するよう、選択し、生き残ること」で、あなたとチームに「進化」が起きるのです。
まとめ
========
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
学びになった/面白かった方は、スキ・フォロー・いいねをもらえると励みになります。
次回は2021年10月16日(土)更新予定
よろしくおねがいします。
がんばるぞ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?