#16 「本と新聞の読み方はどう違う?」「センシティブな内容の本とはどう付き合うべき?」お悩みにお答えします!
※この記事は、ポッドキャストの内容を一部ピックアップしてお届けしています。詳しい内容はこちらの本編をお聴きください!
こんにちは、Yondemy代表の笹沼です!
「おうち読書のミカタラジオ」では、ぜひみなさんにお伝えしたいトピックや、保護者さまから募集したお題について、ざっくばらんにお話ししていきます。
今回は、ミカタラジオにお寄せいただく様々なおたよりの中から、多くの保護者の方々が共通して抱えていらっしゃるお悩みを2点ピックアップ。
「本と新聞の読み方ってどう違うの?」
「わが子がセンシティブな内容を含む本に興味を持ったとき、どうすればいい?」
これらのおたよりにお答えします!
本と新聞の読み方ってどう違うの?
というおたよりをいただきました。
確かに、読書と言えば本のイメージが強いですが、新聞だって立派な読み物。一体どう違うのか気になりますよね。
家族全員で毎朝新聞を愛読しているというヨンデミーメンバー・Yさんにお話を聞いてみました。
Yさん曰く、新聞と本(一般的な書籍)の大きな違いは二つ。
一つ目は、「新聞は基本的に『つまみ食い読み』になる」ということ。新聞は、最初のページから最後のページまですべての記事を読むのではなく、興味の湧く見出しを見つけて、その記事をじっくりと読んでみるのが一般的ですよね。最初から最後までまるごと読み切ることが一般的な本とは大きく異なります。また、長い記事でも最大一面ぐらいなので、本よりもずっと短い文章を集中的に読むような読み方になります。
二つ目は、文章の硬さ。一般的な本、特に物語では、情景を想像させるような情緒的な文章が用いられることも多いですよね。一方新聞記事の文章は、より淡々と事実を述べるもの。Yさん曰く、新聞を読むときは「その文章自体をどう読むかというよりも、その文章で説明されている事実に対して自分が何を感じ、どう考えるか」が問われる読み方になるんだそうです。
Yさんのおすすめは、周りの人と読んだ記事について話すこと。実際にYさんのご家庭では、「こんな記事を読んだよ!」「〇〇を初めて知ってびっくりした」「□□って言葉があるんだって」など、新聞記事についての会話も盛んだそうです。
読んだ記事の内容を相手に伝えることで、自分がしっかりと記事を読めていたか改めて振り返ることができ、楽しみながら知識を深められるんです。
難しい語彙や硬い文体でとっつきづらい印象もある新聞ですが、Yさんは「この人はどういう気持ちなんだろう」「このニュースって自分の日常とどう繋がるんだろう」と想像しながら読んでいるそう。さらにYさんは、本を読んできたからこそそうした想像力が身についたと語りました。
それぞれ異なる特色を持つ本と新聞をあわせて楽しむことで、学びの相乗効果が生み出せるんですね!
わが子がセンシティブな内容を含む本に興味を持ったとき、どうすればいい?
読書が好きなお子さんは特に、大人向けの本にも積極的にチャレンジすることがありますよね。そのこと自体は嬉しいものですが、心配になるのが、性描写などセンシティブな描写の含まれる作品。映画などと違って本には年齢制限があらかじめつけられていないため、「いつから読んでいいの?」「そもそも本に年齢制限って必要なの?」などなど、悩まれる方も多いと思います。
もちろん、難しい問題ですので、明確な「正解」はありません。
ですが現時点でのヨンデミーでは、「無理に読むのを止めるべきではない」と考えています。
その理由は、特定の題材を扱った本を意図的に避けることで、かえってその題材に関する認知の歪みを生んでしまう可能性があるから。また、特定の要素が含まれるという理由だけで作品全体に触れる機会を奪ってしまうと、まだ見ぬ可能性の芽を摘んでしまうことに繋がりかねないからです。
とはいえ、お子さんにセンシティブな作品を読ませることをためらう保護者の皆さまのご心配は、とても自然なことだと思います。まだ自分で物事の良し悪しを判断できない年齢のお子さんがセンシティブな内容について触れることで、「その作品の情報を鵜呑みにしてしまう」リスクが発生しますよね。
そこで大切なのが「多読」です。
たとえば、お子さんが1つの作品にしか触れていなければ、お子さんが情報を得られるソースの分母は1。もしその作品におけるセンシティブな内容が偏った書かれ方や誤った書かれ方をしていたら、まだ知識や経験の浅いお子さんにとって、その誤った内容が1分の1=100%になってしまいますよね。
「多読」を通して様々な視点に触れることで、お子さんの理解が画一的になったり偏ったりすることを防げますし、「物事には色々な見方がある」ということを学習する機会もぐっと増えます。
配慮の必要が感じられるセンシティブな内容にお子さんが触れる時こそ、「多読」を意識することをおすすめします!
こうした読書にまつわるお悩みは、一朝一夕には結論が出ないもの。だからこそ、ぜひお力にならせてください! お気軽に「ヨンデミーLINE相談窓口」でお声がけくだされば幸いです。ヨンデミー講師が、一つひとつ丁寧に、皆さまのご相談に乗らせていただきます。
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