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#50 子どもの「好き」を伸ばすプロ、しおりんさんに学ぶ! 子どもがみるみる本を読む環境づくりとは?

※この記事は、Podcastの内容を一部ピックアップしてお届けしています。詳しい内容は本編をチェックしてくださいね。
▽本編はPodcastYouTubeでご視聴いただけます!

「おうち読書のミカタラジオ」特別編。
Twitterで子育てについて発信しているしおりんさんをゲストにお迎えして、Yondemy代表・笹沼との対談をお届けします!
おうち読書の工夫や読書に対する思いについてたっぷりお話ししていただきました。


今回のゲスト

しおりんさん
主にTwitterでおうち英語や留学情報、子育てについて発信している。
自身も小学3年生の男の子と小学1年生の女の子の子育て真っ最中。

お子さんを本好きにする本棚の工夫とは?

笹沼(以下「笹」):まずは、お子さん、お二人とも本はお好きですか?
しおりんさん(以下「し」):二人ともすごく好きですね。よく読んでいます。
子ども部屋に本棚が置いてあるのと、あとはテレビの周りも本棚になっています。
テレビ置きというよりは本棚の隙間にテレビがあるみたいな感じ。
だからテレビを観ていると自然と本も目に入るんです。
一応寝室にも本棚はあるので、本は多い方だと思います。

笹:そんなに本がいっぱいあると「なにから読もうかな?」って迷っちゃうんじゃないかと思うんですが、お子さんは普段どういうふうに本を選んでるんですか?

し:本当に気の向くままに読んでいるという感じです。
1、2年ずっとほったらかしにされてた本を急に読み始めたりとか。
だから、今読みたい本だけじゃなくて、興味のないジャンルも含めていろんな本を置くようにしています。

笹:ヨンデミーでいろんなお子さんのご家庭の様子や本棚の活用法をお聞きしている中で、「今すぐには読まない本も、おすすめはしないけど本棚に差しておく」のがすごく大事だと思っているんです。
ジャンルにしても難易度にしても、普段読まない本が混ざっているとお子さんの興味の広がりに直結するみたいで。

し:たしかに、子どもの本棚に私の本もちょっと入れているんですけど、それを見て「これに挑戦したい!」と言い出すことがあるんですよ。
内容が気に入ればちょっとレベルの高い本でも一生懸命読んでいたので、やっぱり見えるところにいろんな本があるのは、いいのかなと思いますね。

読書がお子さんの興味をさりげなく広げる!

笹:しおりんさんの普段の投稿を見ていると、お子さんの主体性を重視されている印象が結構強いです。

し:そうですね。
なるべく私が強制させることはないようにしていて、子どもが自発的に「これやりたい!」と言ったことや、そのときどきの興味に沿ったものを大切にはしているつもりです。

笹:逆に、お子さんがあまり興味持っていなさそうな部分には対してはどうされてますか?
「ちょっと苦手そうだけどぜひ楽しんでほしいな」ということもあると思うんですが……。

し:多少はすすめたりするんですけど、それでも本人が興味を示さなかったら、潔く諦めますね。
こちらから何も働きかけなくても1年後、2年後に自分からそこに戻ってくることも、育てている中で何度もあったんですよ。
だから、今はしつこくしすぎないようにしてますね。

笹:おうち読書に取り組んでいくうえで、「これはぜひ読んでほしい!」みたいな本をさりげなくすすめたり、伝えたいメッセージがあるときに本を使ったりすることってありますか?

し:ありますね。

例えば、うちの子たち、ほうれん草が今はまだ食べられないんですね。
そのぶん、「食べたものから体は作られるよ」みたいなことが書いてある本を読んだ後に、「そういえばほうれん草って鉄があるんだよね」「鉄って原素記号でなんだっけ」「鉄はFeだね」とか、ちょっとずつ広げていくような関わりをするようにしてるんです。

まだ食べることはできないんですけど、おそらく子どもたちは、最近ほうれん草にちょっと親しみを覚えてきているんじゃないかなと。
「食べられるチャンスがあったら食べてみよう」という気持ちが芽生えてほしいなと思います。

笹:めちゃくちゃ上手な方法ですね。
お子さんにとって「おいしくない」というイメージだけが強くなっちゃうと、そのままずっと苦手意識が残っちゃうと思うんです。
新しい視点を伝えて親しみを持ってもらうのは、無理じいせずにお子さんの感じ方や捉え方を変えてあげられて、すごく素敵だと感じました。

忙しくなる前に本質的な読解力をつけよう

笹:ここまでお聞きした中で、すごく読書を大切にされてるなと感じました。
しおりんさんが子育てにおいて読書を大切にしている理由はなんですか?

し:読書って土台となるものだと思っているんです。
特に、我が家の場合はおうち英語もずっと進めていますが、母語は日本語です。
となると日本語で理解できないものは英語でも理解は難しいし、完全に「土台になる部分」という意識で読書には接してますね。

あとは、大きくなってからだと読書がちょっと遠回りになってしまうと感じていたので、なるべく小さいうちから子どもたちには本に親しんでほしくて。

笹:「遠回り」って具体的に言うと、どういうイメージですか?

し:ほとんどの方が読書は大切って聞いたことがあるはずなんですよ。
でも、読書をしたから来週のテストの点が上がるわけではないですよね。
来週のテストの点を上げたかったら、読書よりもテクニックが必要になってくるわけじゃないですか。
そうなる前に習慣として身につけておくことが大事なのかなと思っています。

笹:僕、大学生のころはずっと家庭教師をしていたんですが、「テクニックは教えられても土台の力はカバーできない」というのはよく言われる話でした。
問題が難しくなっていく前に読書習慣をつけるのがすごく大事というのはすごく共感します。

し:先輩ママの方々と話したときに「読解力が足りなくて塾に行くと、今度は読書をする時間がない」と聞きました。
土台が抜けたまま読解力を上げようとしてもなかなか難しいのかなと感じて、「なるべく小さいうちに読書習慣はつけてほしい」と思ったんです。
それに、学習として何か読み物をする場合、ほとんどの教材が抜粋ですよね。
だから、一冊まるごと読む習慣があったほうがいいなと。
私自身も本が好きなので、子どもたちも読んでくれたら嬉しい、という面もありました。

笹:本当に「楽しい」っていうのは大事だと思います。
学年が上がって忙しくなっても、息抜きや趣味として読書してるお子さんは読書習慣が途絶えないんですよね。
遊びとしての読書習慣がついてるかどうかって、中高生になってもすごく大きい影響があるなと感じます。

▽忙しくても途絶えない読書習慣の秘密については第2回ミカタラジオ「中高生からではもう遅い!? 読書教育に「いま」取り組むべき理由」をご覧ください。

本がゲームに勝つには?「手に取りやすさ」で差をつけろ

笹:お子さんがなかなか読書に前向きになってくれないというお悩みをお持ちの家庭も多いんですが、お子さんが本を読みたくなるようなコツとか、ありますか?

し:私の友人が子どもを連れて遊びに来てくれた時に、「うちでは読書しないんだけど、ここの家に来ると子どもが本読むんだよね」と言っていたんです。
これは、ゲームの線を全部引っこ抜いて扉のある棚の中にしまっているおかげなんじゃないかと思います。
うちの子もゲームはするし特に禁止もしてないですけど、「暇だからなんとなくゲーム」とはなりにくくて、「よし、ゲームやるぞ」って決めてする感じです。

笹:ゲームを禁止していないというのは素敵ですね。
子育て方針にもよりますけど、禁止するとお子さんが反発して喧嘩になるという話をよく聞くんですよ。
禁止はせずに、でも思わず本に手が伸びるような環境を作ってらっしゃるの、とっても素敵だと思います。

ヨンデミーでも、「リビングに本を置きましょう」「お子さんの一番目に入る場所に本を置きましょう」とお伝えすることは多いんですけど、ゲームより先に手が伸びる場所かどうかという観点はなかったので、すごく面白いです。

し:子どもの前に本とゲーム両方の選択肢があるときに行き着いたのがこのしまい方だったので、ゲームが好きなお友だちが来ても、ゲームに飽きるとやっぱり本を読みだすんですよ。
自分の子だけじゃなくてお友だちも見ていると、「手に取りやすさ」は結構大事なポイントなんだと思いますね。

笹:なかなか見えてこない各ご家庭の読書の取り組みをシェアできたらと思って、このミカタラジオを始めたんです。
まさに今のエピソードからしおりんさんのご家庭とそのお友だちの様子をすごくリアルに聞けて、よかったなと思います。
ありがとうございました。


▽しおりんさんのTwitterはこちらをチェック!
https://twitter.com/shiorinenglish


最新回はPodcastで先行公開しています。
『おうち読書のミカタラジオ』特設サイト

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