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#66 言葉がきれいな人、知識が豊かな人……すてきな個性は「偶然の出会い」のおかげ!?

こちらは一部のみの書き起こしです。 読書のコツが満載の「お悩み相談コーナー」は、Podcast限定でお届けしています。

▽本編ではこんなお悩みに回答中

💌本を借りてきて置いておくのですが、表紙が好きじゃない感じだと手に取りません。
読まないので結局返すことになってしまい、なんだかもったいないなと思うのですが、どうしたらいいんでしょうか?

💌(テーマおたより「読書の秋を楽しむ方法、教えてください!」)
少し気分を変えるために、「普段行かないような図書館に行ってみる」ということは時々します。
初めて行く図書館の場合は、建物の雰囲気だけでも新鮮な気分になれて、本が読めるかも。

💌(テーマおたより「読書の秋を楽しむ方法、教えてください!」)
ヨンデミーで勧められた本を読みながら、知らない言葉が出てきたら、なるべく辞書を使って調べています。
100枚あるポストイットに分からない言葉を書いて、辞書に貼っていきます。


読書中の「偶然の出会い」で言葉遣いがきれいに

友人に、すごく言葉遣いがきれいな人がいるんです。
表現も巧みで、「よくこんな言葉がパッと出てくるな」と感心することもしばしば。

どうしてそんなに言葉遣いがきれいなのか聞いてみたところ、「本をよく読んで、言葉の使い方をいろいろ知っているからかも」と言われました。

そこで、あえて「読書じゃなくても、インターネットの記事やSNSで言葉遣いは学べるでしょ?」と返してみました。

そうしたら、「SNSも使っているけど、いつも同じような表現しかなくて、物足りない」と言われたんです。

では、ありとあらゆる人がさまざまな発信をしているはずのSNSで、同じような表現ばかりが目につくのはなぜでしょう?

レコメンド機能で視野が狭まってしまう!?

それは、今の時代は、SNSでもYouTubeでも、自分の好みに合わせたものがおすすめされるから。

ファッションが気になって1度よく見てみると、ますますファッションの投稿がおすすめされる。
かわいい動物の投稿を見ると、どんどん他のペットや動物関連の投稿がおすすめされる。

流れてきたものを見れば楽しい時間をすごせる一方で、そこには、思ってもみなかった興味を引き出してくれる「偶然の出会い」が少なくなっているのではないでしょうか。

これは「フィルターバブル」と呼ばれる現象です。
友人は、この状態に自分でしっかり気づけていたのだと思います。

▽フィルターバブルについて、詳しくはミカタラジオ第25回をご覧ください。

確かに、似たような情報ばかり楽しんでいると、知識は偏ったものになっていきます。
言葉遣いも、同じ興味を持っている人に向けた、内輪のものになってしまいます。

こうした知識や言葉の偏りは、今楽しむだけなら問題なくても、あとから差が生まれてくるはずです。

自分が興味を持っていることしか知らない人も多い中で、さまざまな話題を知っていて教養深い人がいます。
言葉づかいも、決まったような表現でしか会話できない人と、語彙が豊富で言葉遣いもきれいな人に分かれていきます。

何か素敵な映画を見たときに「すごかった」だけでなく、「圧巻だった」「繊細さが心に残った」「深く考えさせられた」と言う人がいたら、素敵だと思いませんか?

そういうちょっとした、でも個性が現れるところに、違いが出てくるんです。

偶然の出会いがお子さんの個性をぐんぐん伸ばす

こうした、触れるものが偏りやすい時代でも魅力的な個性を持っている人がいるのは、どうしてでしょう?

それは、先ほど挙げた「偶然の出会い」を意図的につくっているからだと思います。

冒頭の例で言えば、幅広く本を読むことで、いろいろな言葉遣いを知ることが、意図的な「偶然の出会い」につながります。
実際、友人は読書中にわからない言葉に出会うことも多く、そのたびに辞書で調べていると言っていました。

これ、お子さんの感想でも同じことが言えるんです。

ヨンデミーはあくまで読書を支える習い事ですが、「始めてから感想がちょっと変わってきた」というご受講生さんが一定数います。

そもそも、「まったく書く力がない」というわけではなく、「知っている語彙や表現が限られていた」というケースも多いんです。

読書量が増えたことで、今までの生活や、YouTubeでは触れられなかった言葉や知識に出会って、考えや気持ちを言葉にできるようになったんです。

SNSやインターネットのおかげで、どんどん楽しい時間を過ごしやすくなっています。
一方で、偶然の出会いを意図的に作っていかないと、いつの間にかお子さんの個性をのばすチャンスまで逃してしまうかもしれません。

読書習慣で「偶然の出会い」を毎日に取り込もう

では、どうやって偶然の出会いを作ればいいんでしょう?
博物館へお出かけしたり、テレビ番組を見てみたり…… いろいろな手段があります。

その中でも「読書」は、独自のインプットするのにぴったりなんです。

理由は大きく二つあります。

💡 ①環境に左右されない
学校や地域に図書館さえあれば、晴れの日でも雨の日でも、大きな手間やお金をかけずに何かに出会うことができます。
もちろん、実際に体験するのも素敵なことです。 でも、興味を持ったものをすべて試すのはとても大変ですよね。
読書中に気になったものを実際に体験してみたり、何か実践したことの中から興味を持ったものをどんどん本で深めたり……
読書を取り入れることで、偶然の出会いをたくさん作ることができるんです。

💡 ②古今東西の内容にふれられる
図書館に行くと、今の本も、50年前、100年前の本も同じ本棚に並んでいます。
日本の本も海外の本も、さまざまなものが用意されていますよね。
幅広い時代・幅広い地域の知識をカバーしていること、これは本の強みです。
そのぶん、「偶然の出会い」の幅をぐっと広げてくれます。

読書家であれば、本を通じて、偶然の出会いを毎日に少しずつ取り込んでいけるんです。

「忙しくて、そんなにたくさん読書時間を確保できない……」という方でも大丈夫。
大人になると、月に3冊読むだけでも実は「本をよく読んでいる人の上位15%」にあたるんです。

▽詳しくはミカタラジオ第8回をご覧ください。

月に数冊でも、お子さんの素敵な個性を作る「偶然の出会い」を保証するには十分です。
だからこそ、抵抗なく本を読めること、気になった本を手に取る姿勢、それが小さいころから身についていることが大切なんです。

最新回はPodcastで先行公開しています。
『おうち読書のミカタラジオ』特設サイト

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