#62 いつか巣立っていく子どもたちへ 「自立」の力はどう育む?
こちらは一部のみの書き起こしです。 読書のコツが満載の「お悩み相談コーナー」は、Podcast限定でお届けしています。
▽本編ではこんなお悩みに回答中
自立=「頼る先があること」?
みなさん、「子育ての終わり」について、思いを馳せたことがあるでしょうか。
まだ何年も先にはなりますが、いつかお子さんが保護者さまの手を離れて生きていくときが、必ずやってきますよね。
今は、保護者さまに助けてもらうこともできますが、いつまでもそういうわけにはいかない。
生活、仕事、人との関わりまで、全部お子さん主体でこなしていかなくてはいけません。
「将来、お子さんが自力で幸せに生きていけるようにする」、つまり、お子さんに自立を促すこと。それが子育てという期間の大きな役割なのではないかと思います。
でも「自立」って、勘違いされがちな言葉かもしれません。
「自立」=「すべてのことが自分でこなせるようになること」というイメージがあるかもしれませんが、実はちょっと違うんです。
実は、自立とは、「頼れる先を増やすこと」なんです。
例えば、仕事をしていると「自分ひとりではどうにもできないこと」が出てきますよね。
この企画を成功させたいけれど、どうしたら良くなるのか分からない。
そもそも自分でできるんだろうか。一人じゃとても時間が足りない……
そんなふうに立ち止まってしまうこともあるでしょう。
でも、そんなときに、頼る先があれば、状況は全く変わってきます。
あの人に話せば、手伝ってもらえる。
あの上司に相談したら、アドバイスがもらえる。
あの友だちとご飯にいけば、励ましてもらえる。
こんなふうに頼れる先があれば、困ったこともすぐに解消できて、どんどん前に進めます。
人を巻き込みながらグングン解決していくこと、それが外から見ると「自立している」という状態に見えるわけです。
▽相談しなくてもどんどん助けてもらえる?思わず「助けてあげたい」と思わせる魅力・コーチャブルさについてはこちらをご覧ください。
これ、大事なポイントは、頼れる先をできるだけたくさん持つことです。
頼れる先がひとつだと、そことのつながりが切れた瞬間に、お子さんとしては「どうしようもない」「ここから前に進めない」という状態になってしまいます。
それはいわゆる「依存」になってしまうんです……。
読書が自立のカギ!
「自立=頼れる先を増やすこと」とは言いましたが、この「頼れる先」は別にリアルのつながりじゃなくてもいいんです。
ミカタラジオの第28回「インスタフォロワー3万人!たかねさんのおうち読書事情」で、こんなエピソードがありました。
▽たかねさんへのインタビューはこちらからご覧ください。
たかねさんのお子さんは、「どうしたらいいかわからない」状態でも、「本」を頼ることができたから力を借りて自分で前に進めたわけです。
まさに自立の例ですよね。
しかも、読書には「環境に左右されづらい」という強みがあります。
つまり、本だけは、いつでもどこでも頼ることができるんです。
実は、ヨンデミーメンバーもみんな、わからないことがあったら人だけではなく「本」を頼りにします。
お子さんへの教育を考えているメンバーも、アプリを作っているエンジニアのメンバーも、もちろん代表の笹沼も、本当によく本を読むんです。
「こんなチャレンジをしたい!」「でもやり方がわからない……」
新しいアイデアの実現までに壁があっても、本を読んでいると「こうすればいいんだ!」とわかって、前に進んでいけます。
よく「学生さんが中心なのに、こんなサービスを運営できるんですね」と言っていただくんですが、やっぱり本を頼りにできるからこそのことかもしれません。
だからこそお子さんにも読書を届けていきたい、という思いがメンバー一人ひとりのなかにあるんです。
「ちょっと見てみて!」で読書の幅が広がる
本に頼る、つまり、必要なときに必要な本を読める状態にするには、さまざまなジャンルやレベルの本に触れておくのが大切です。
とは言っても、読書の成長スピードはお子さんそれぞれ。
まずは親子で一緒に楽しみながら、読む本の幅やレベルをちょっとずつ広げていけば大丈夫です。
そのためのコツを少しだけご紹介します!
それは、「読書のひとくちシェア」です。
美味しいものを食べたとき、「これ美味しいからちょっとだけ食べてみて!」と、誰かにおすすめすることってありますよね。
同じように、「これ面白いから1ページだけ読んでみて」「この絵、めちゃくちゃ変じゃない?絵だけ見てみて」と言ってお子さんにその場で本を渡すんです。
これは、お子さん向けの本でも、レベルの高い大人向けの本でも素敵です。
「本を楽しんでいる」という姿が、何よりの種まきになりますし、「意外と面白いかも」と思うきっかけにもなります。
そのときはあまり興味がない様子でも、続けていると、お子さんの好奇心は意外なところで芽を出します。
ふとしたきっかけで「そういえば、あれ読みたい」と言い出したり、一気に長い本に手が伸びるようになったりするお子さんもいるので、ぜひ試してみてください。
まとめると、必要なときに本にスッと手が伸びることは、お子さんにとって、いつでもどこでも「頼れる先」がどんどん増えていくということなんです。
今は本を読んでいるだけでも、お子さんが将来自立していく準備になっている、とも言えます。
もしかしたら、「うちの子はこのままじゃ、将来どうなるんだろう」と思うこともあるかもしれません。でも、お子さんが本をたくさん幅広く、熱心に読んでいるなら「きっと大丈夫だな」と安心していただけたらいいなと思います。
読書のひとくちシェアなど、ご紹介したコツを実践されたら、ぜひおたよりで教えてくださいね!
最新回はPodcastで先行公開しています。
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