#31 【AERA with Kids特別版】「読書習慣がつくといい」理由、本当に説明できますか?
こちらは一部のみの書き起こしです。 読書のコツが満載の「お悩み相談コーナー」は、Podcast限定でお届けしています。
▽本編ではこんなお悩みに回答中
読書習慣の力は一生の武器
「うちの子はぜんぜん本を読まなくて……」「もっといろんなジャンルの本を読んでほしいんだけどな……」こんな悩みを抱えている保護者さま、きっとたくさんいらっしゃると思います。
でも、なぜお子さんにとって本を読むことが重要なのでしょうか?
お子さんが成長する中で読書好きになると、どんな良いことがあるのでしょう?
現実と理想のギャップ
私はYondemy代表として教育に取り組む中で、教育本や雑誌、教育ブログをよく読みます。
その中で語られる「理想の親の在り方」にはいくつか共通点があります。
例えば、子どもが興味関心を持って自主的に成長する姿を見守り、必要ならば背中を押して応援する、といった点です。
でも、現実はどうかと言われると、なかなかそうはいかないですよね。
お子さんが悩んでいたら、保護者さまとしては見守るだけでなく、何かしら手を打つ必要がある場面が多いのが実情です。
例えば、勉強の際には応援するだけでなく時には叱ったりおだてたりしてやる気を引き出すこともあると思います。でも、介入しすぎるとお子さんに煙たがられ、かえって悩みの種が増えた、なんてことも……。
保護者さまのお悩みと理想とのギャップ
特に受験はお子さんにとっても保護者さまにとっても大きな節目なだけに、悩みの深刻さも段違いですよね。
ここでは私の友人の大学受験を例に取り、その悩みを掘り下げたいと思います。
彼は大学受験用の予備校に通っていました。
予備校では、テストや長期休みごとに苦手克服のための追加講座が開かれます。
彼は追加講座を受けながら通常の授業にも取り組んでいましたが、苦手分野の勉強で時間的にも精神的にも追いつめられ、思うようにいかないこともあったようです。
次のテストで新たな苦手分野が発見され、追加講座が増え、復習も必要になる……。
こんな状況では、ふだんの勉強にもさらなるプレッシャーが生じます。
友人はプレッシャーに苦しみながらもすごくがんばっていたのですが、残念ながら第一志望の大学に合格することはできませんでした。
お子さんが彼のように不安で苦しい受験期を送ることになるとしたら、保護者さまも不安になりますよね。それに、予備校の費用だってばかになりません。
また、お子さんには勉強以外にも部活や趣味などやりたいことがたくさんあるはずです。「受験生の親」としては制限しなければと思うでしょうが、大切なお子さんの希望や興味を守りたいのが本音だと思います。現実は「子どもが興味のあることに主体性を持って取り組み、親が後押しする」という理想とは異なってしまっているのです……。
学ぶ力と参考書の壁
こんな状況を防ぐためには、やはり準備が大切です。
ただし、「準備」といっても先取り学習ではありません。
学ぶ型、学ぶ力を育むことが重要なんです。
「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」というエピソードがあります。
「飢えた人に魚をあげてもその場しのぎの解決策でしかない。魚の釣り方を教えれば自分で飢えを防ぐことができる。」ということです。
先取り学習って「魚を与える」ことにあたると思うんです。
では、「魚の釣り方」、つまり、どんな教科でも自分で学べる力を育むにはどうしたらいいのでしょうか。
そもそも、「どんな教科でも自分で学べる」ってどういうことなんでしょう?
それは、教科書や参考書を読んで自分で理解できるということです。
しかし、学年が上がるにつれて内容は難しく、文字は細かくなり、とても読む気が湧かないような参考書も存在します。
苦手な分野や教科ならなおさらです。
でも、もし「読書習慣」がついていたら、そうした難しい文章も抵抗なく読むことができますよね。
読書習慣がついていたら「魚の釣り方」はバッチリ、と言っても過言ではないと思います。
小学生の壁を乗り越えて、読むことへの自信を育もう
読書が役立つのはなにも受験勉強だけではありません。
読むという行為はおどろくほどたくさん日常に散りばめられています。
例えば、小学校に入ると、お子さんは急に毎日授業を受けることになります。
そしてその中で、教科書やプリント、宿題など、学習のほぼすべてで「読むこと」が求められるんです。
そんな環境で、読むことに苦手意識があったらどうなるでしょう?当然、自信もやる気も失ってしまいます。
それで、読書を通じて自信をつけることが大事になるというわけなんです。
ヨンデミーのご受講生さんにも、小学校に上がってから勉強につまづき、思ったようにテストの点数が上がらなかったお子さんがいらっしゃいます。
しかし、ヨンデミーに出会って自ら本を読むようになり、いつもはいやいややっていた通信教育を「難しいのを先にやっちゃった方が楽だから、先にやろう」と、自ら順序を変えて取り組むようになったそうなんです。
そして、読むことへの自信がついたことで、学校のテストの点数も格段に上がったそうです。
▽「読むことができる」というスキルについては、ミカタラジオの第10回「国語、算数、理科、社会……すべての科目に共通する『頑張っても成績が伸びない』の理由とは?」や第29回「勉強嫌いの原因は学力ではなかった! 実例からわかった『思わぬ罠』とは」で詳しく紹介されています。ぜひご覧ください。
第10回のミカタラジオはこちらから!
第29回のミカタラジオはこちらから!
読書好きな子の未来への準備
私のまわりにいる読書好きの東大生の中には、「教科書は配られた日に全部読む」という特徴があります。
国語の物語に興味を持ったり、理科は面白そうなところをパラパラと眺めたり……。
難しい参考書でも読みこなせる読書力があるうえに、一度見たことのある内容を授業で扱えば、理解が深まります。
これはすべての教科で言えることです。
そして、彼らの中で親から「勉強しなさい!」と言われた経験があるという人はほとんどいないんですよね。
もちろん家庭の教育方針もあるでしょうが、小学生のうちから主体的に学ぶ準備ができていたからこそ「言わなくて済んだ」ということなんだと思います。
この準備こそが幸せな未来を築くカギなんです。
お子さんは、勉強が効率よく進むから趣味や部活に打ち込めます。
保護者さまはそんなお子さんを見て安心できます。
「勉強しなさい!」と口うるさく言う必要もないわけですから、お子さんも保護者さまも心が軽くなるでしょう。
お子さんの読書習慣がもたらすもの、それは、自分がやりたいことを実現する手段としての一生涯の武器となる学ぶ力を身につけられること。
私たちと一緒に、読書習慣をおうち読書でコツコツ育んでいきましょう!
最新回はPodcastで先行公開しています。
『おうち読書のミカタラジオ』特設サイト
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