【詩】目を奪われる宝玉とは限らない
絡みあう茨が隠す
幾重の壁の奥の奥
跳ねる吸気と掠れる呼気
爪割れてなお掻き分ける
剥がれた蔦が巻き付いて
鼓動するたび食い込んだ
制御不能なきりきり舞
窮地の臓器は真名を隠す
掻き分けて掻き分けた
幾重の茨の奥の奥
表れた真に頭を垂れた
冷蔵庫で三度腐った牛乳
それしかない
それしかない
消えない臭い × 痛み =
懸命に生きたひとの痕跡
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
絡みあう茨が隠す
幾重の壁の奥の奥
跳ねる吸気と掠れる呼気
爪割れてなお掻き分ける
剥がれた蔦が巻き付いて
鼓動するたび食い込んだ
制御不能なきりきり舞
窮地の臓器は真名を隠す
掻き分けて掻き分けた
幾重の茨の奥の奥
表れた真に頭を垂れた
冷蔵庫で三度腐った牛乳
それしかない
それしかない
消えない臭い × 痛み =
懸命に生きたひとの痕跡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?