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パリの歴史と文化から経営を学ぶ。

先日、仕事を兼ねて、フランスの首都パリを訪れる機会がありました。
街全体がオリンピック一色で、特に盛り上がっているようでした。

凱旋門
エッフェル塔

そんなパリは、芸術や文学に関する沢山の歴史的建造物を生み出し、そして美食文化においても世界的に有名な街です。

この街に触れる中で、どのようにして、これらの文化や伝統が生まれ、現在のような形になったのか、その背景を理解して、ボクが経営しているセレクトショップや飲食店、さらにはキャリア相談や能力開発の仕事にどう活かせるかを考えることとなりました。

ボクの経歴や仕事内容は、こちらです。




1.歴史的建造物とその背景

パリを象徴するエッフェル塔やノートルダム大聖堂、ルーヴル美術館などの歴史的建造物は、長い年月を経て築かれたものであり、これらの建造物は、見た目の壮大さや美しさだけでなく、その時代の人々の価値観や社会情勢を反映しているようです。

例えば、エッフェル塔は、1889年の万国博覧会の目玉として建設されたものです。
炭素の含有量が少ない「錬鉄」を素材に使用した当時としては最先端のものであり、高さも312.3メートルという世界最大の建造物にも関わらず、当初は、パリ市民、特に芸術家たちに不評だったそうです。

しかし、それがパリの象徴となり、今では世界中から観光客が訪れるランドマークとなっています。

現在のエッフェル塔が確立するまでのプロセス同様、経営においても、ありとあらゆる試行錯誤をすることが大事だと思います。

新しい発想や挑戦は最初は上手く伝わらず、受け入れられないこともあると思いますが、ときには時間をかけて、関わる人の理解に努め、共に価値を築きあげていくことが大切だと感じました。

2.芸術と文学における創造性

パリが芸術と文学の中心地となった背景には、多くの芸術家や作家たちがこの街に集まり、自由に創作活動を行える土壌が整っていたからだと思います。

モンマルトルやモンパルナスなどの地区では、多くの芸術家たちが、お互いに刺激し合いながら、新しいスタイルやムーブメントを生み出していたそうです。

特にモンマルトルは、芸術においては素人同然のボクや仕事仲間ですら、「絵を描きたくなった」、「芸術の世界に身を置いてみたい」と言い出してしまうくらい、自然と情熱が湧き出てくるような素敵な場所です。

モンマルトルの街並み

自由で、クリエイティブで、自己決断が引き出されるような土壌作りは、ボクの職場にも取り入れたい要素です。

スタッフの一人一人が、自身の個性や特技を活かし、お互いに影響し合い、切磋琢磨しながら成長できる場を整えることによって、より豊かなサービスや商品を提供できると考えています。

3.食文化とその多様性

フランス料理の発祥地であるパリでは、ミシュランの星を獲得している高級レストランから、街角のビストロまで、様々な料理を楽しむことができます。

モンマルトルのお店(Mamie Colette)
店内の雰囲気(自然とモダンが調和)
料理(手前:Tartare de Boeuf Traditionnel)

この食文化の多様性とクオリティの高さは、常に新しいものを取り入れながらも、伝統を守り続けていることが大きな要因だと思います。

このことを自分の飲食店の経営にも応用し、新しいメニューやサービス・仕組みを導入する一方で、上手くいっている結果の原因や要素を大切にし続けることが、長期的な成功につながると確信しています。

そのうえで、過去にとらわれることなく、改善と挑戦をしていきます!

4.カフェ文化からの気付き

パリのカフェ文化の特徴として、街の雰囲気を楽しみながら、リラックスして過ごすというものがあります。

日本だと、カフェに入ると、友人同士で対面に座ることが多いですが、パリだと、隣同士に座って、景色を楽しみながら食事をするという光景をよく目にします。

ボク自身も、カフェのオープンテラスで、ゆっくりと朝食とコーヒーを楽しみながら、街の美しさや人々の様子を観察しながら、ゆっくりと時間を過ごすことができました。

カフェのオープンテラス
カフェでの朝食(クロックムッシュ)

このような体験は、現代の社会においてもとても大切だと考えています。
ボクが経営しているセレクトショップでも、自然とモダンの調和により人と人とをつなぎ、新しい価値を生み出すことを心がけています。

今回のパリでのカフェ体験を通じて、より一層、訪れるお客様がリラックスできるような空間作りを意識していきたいと思います。

5.パリでの学びを経営に活かす

パリでの様々な体験を通じて、歴史や文化、そして自由な創造の場というものは、長い時間をかけて作られたものであることを理解しました。

それらが文化となり、街全体を形作り、世界中の人々に愛され続けているということにも気づきました!

伝統や規律の中にも、自由な創造の場があり、一人一人が主体的に実践を通じて、発信していくことが大切だと思います。

原理原則に則って、伝統や上手くいっている要素を大事にしつつ、より洗練させていくために、常に新しいことに挑戦し、何よりも自分自身が変化し続けていきます。

向山雄治
https://humanstory.jp/mukaiyama_yuji/
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