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【ヨックモック×八丈フルーツレモン】東京・八丈島から甘酸っぱい愛を込めて
2022年も終わりが近づいた12月某日。
ヨックモックの取材隊が向かったのは、「八丈島」。
羽田空港から約55分。東京からいちばん近い南国です。
東京 伊豆諸島最南部に位置するひょうたん型の島。年間平均気温は17.8℃で「常春の島」と呼ばれています。
今回私たちは、2023年8月8日から販売開始するお菓子に使う「八丈フルーツレモン」の生産現場を見学してきました。
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そもそも、なぜ八丈フルーツレモンとコラボレーションをしたのか?
こちらが、東京駅一番街店限定の「ヨックモック×八丈フルーツレモン」のラインナップです🍋
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「ヨックモックの手作りクッキーシュー ~ 薫る八丈フルーツレモン~」
いろんな人が行き交う東京駅。そんな東京の玄関口にあるお店から、東京の美味しい素材を発信したい。東京の自然の恵みを、ヨックモックらしい、おいしいお菓子に“変身”させて、みんなに伝えたい、驚かせたい、そして笑顔にしたい!・・・そんなシンプルな想いから商品企画は始まりました。
“東京駅”でしか、そして、“ヨックモック”でしか味わえない、ここだけのお菓子って何だろう?私たちはヨックモックのお菓子にあう東京のおいしい素材や名産品を探りました。
そして、最終的にたどり着いたのが東京・八丈島の「八丈フルーツレモン」だったのです!このレモン、ほかの品種とは違う、とっても魅力的なフルーツなんです。
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レモンって夏のイメージがありませんか?
実は八丈フルーツレモンの収穫時期は1~2月頃なのです!そのため、真冬の12月に完熟間近の八丈フルーツレモンを見学に行くことになりました。「常春の島」とはいえ、この時期は風も強くとっても寒かったです…(笑)。
八丈フルーツレモンをいざ実食!
収穫したての八丈フルーツレモンを食べさせてもらいました!フレッシュなものを食べるのは開発担当者も初めて。
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レモンといえば顔をしかめてしまうほどの酸っぱさのイメージがありますが、八丈フルーツレモンは酸味が落ち着いていて皮の苦みも少なく、皮ごと食べられることに驚きました!
見た目は手のひらより大きいものも!
レモンというよりもオレンジやグレープフルーツみたいです。
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もっと詳しく八丈フルーツレモンのことを知るために、八丈島レモン生産出荷組合 組合長の奥山正孝さんにお話を伺いました。
生産者さんが語る八丈フルーツレモンの魅力。
― 今日はよろしくお願いいたします!
奥山:はい。よろしくお願いいたします。
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― 八丈フルーツレモンはどのような特徴があるのか教えてください。
奥山:戦後に、八丈島から渡った苗が小笠原諸島で青レモンとして栽培が始まりました。八丈島でも作り始めたんですが、育てていくうちに緑色ではなく、「樹上完熟」(木になったまま完熟)させた黄色いレモンとして収穫するとこの島ならではの色でいいじゃないかということになりました。
オレンジのような他の柑橘類とレモンが自然交雑して出来たマイヤーレモンの系統と考えられています。黄色~オレンジ色の鮮やかな果皮の色も特徴です。
― かなり大きなサイズで驚きました!
奥山:たくさん成らせるとサイズはもっと小さくなるんですが、できの良いものを残して全体の3分の1くらいを小さいうちに摘んで(摘果して)育てるので、大きくなるんですよ。
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― 残された果実に栄養がたくさん行き渡るんですね!
奥山:そうです。もったいないですが、そうしないとちっちゃいのばっかりになってしまうんですよ。今後は、さまざまな用途に合わせて、サイズや収穫量は調整する必要がありますが、今は大きく美味しく作ろうということで栽培しているんです。八丈島は、暖かな気候なので、早く花がきて、寒さがゆっくり来るから、それだけ大きくなります
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― この大きさになるまでどれぐらいの期間かかり、収穫するまでにどれくらいの期間がかかるんですか?
奥山:毎年3~4月頃に花芽が咲いて、5~6月頃に実がつき始めます。それから7月いっぱいにかけて「摘果」します。じわじわと寒くなってくる10月~11月くらいから少しずつ実が黄色く色づき始め、12月下旬頃から収穫が始まります。実が大きくなる1月〜2月が収穫のピークですね。
― 栽培はやはりご苦労も多いですよね。
奥山:害虫にはすごく気を使いますよね。数年前にも、被害が出たんですが水で流すだけでは虫が落ち切らないんですよ。虫が増えてからでは遅いので、収穫が終わって花芽が来る前に消毒してあげるようにするんですが、それでも落とし切らない。なので、1つ1つ丁寧に見て回らないといけないんですよ。
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― すごく手間がかかっているんですね。やりがいはどんな時に感じられますか?
奥山:「よくできているね」「美味しい」と言われると、すごくやりがいになりますし、やっぱりキレイな実がたくさん採れると嬉しくなりますよね。同級生に「もっと大きくしろ〜」って声をかけられたりすることもあります(笑)。
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― なぜハウスで育てているのでしょうか?
奥山:八丈島は風が強いんですよね。だから傷がつきにくく、安定して収穫できるようにハウスの中にしてます。温室ものは皮が軟らかくなるんですよ。
― なるほど。1本の樹でどれくらいの量がとれるんですか?
奥山:樹齢や大きさ、仕立て方によって変わるのですが、1本に約200個は実っています。ひとつが大体200〜250gなので1本で50kgくらいは収穫していると思います。生育具合を見ながら、ハウスを巡って小さな箱に入れていくんです。歳のせいか、かなり重く感じるんですよ。
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― もっと高いところに実るのかと思っていましたが、かなり、下の方まで実がなっていて、驚きました!
奥山:新芽は立ち上がってくるんですけど、それを倒して花を咲かせます。その後、摘果をすることで一つ一つが大きくなるので垂れ下がるように実るんですよ。すだれのように作るのが一番いいんです。大変ですけど、作りっぱなしでは、こうは実りません。
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― わざわざ、しだれるように作っているんですね。
奥山:うんそうそう。
― 今回八丈フルーツレモンがヨックモックのお菓子に使われることについてどう感じられますか?
奥山:自分達の作ったレモンが使ってもらえるのは嬉しいです。どんな味になるかは、楽しみでもあり、不安でもあります(笑)。
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― そうですよね(笑)。
奥山:色々なフルーツや素材を使ったお菓子や飲料でも、素材の良いところが活かされていかないものもたくさんありますから。今回は「あ!八丈フルーツレモンが入ってる!」っていう感じに仕上がるといいなと思っています。
― レモンのこういうところをお菓子に活かしてほしいってありますか?
奥山:果皮の苦みが少なく、皮ごと丸ごと食べるとほんのり甘くて美味しいレモンなので、そこが活きているといいなと思います。
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― 美味しいお菓子にできるよう頑張ります!ありがとうございました!
※インタビューは商品開発前に実施しました。
●八丈フルーツレモンとは
1940年に菊池雄二氏によりテアニン島から八丈島に持ち込まれ、当時は「菊池レモン」と呼ばれていました。東京都の研究機関の協力で作られた作型によって「完熟したレモンは皮もおいしい」と評判が広まり、菊池レモンのブランド化が図られ、一般公募により「八丈フルーツレモン」の愛称が名付けられました。
※テニアン島は、ミクロネシアの北マリアナ諸島の島の一つ。
~おまけ~
夕食は八丈島ならではの郷土料理が楽しめるお店「梁山泊」さんに。
名産である明日葉の天ぷら、島寿司などを堪能しました!
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島寿司は近海で獲れた旬な魚の寿司種を醤油ベースのタレに漬けてヅケにし、シャリはやや甘めの酢飯で握り、ワサビの代わりにカラシを載せてあるのが特徴の郷土料理です。
あしたばビールを注文しているメンバーも。鮮やかな緑色ですね。
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帰り道で見上げた満天の星の綺麗さが忘れられません!
こんな場所が東京にあったなんて!
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翌日は八丈島に移住された農業研修生にインタビューさせてもらいました。その様子は後日お届け予定です。
■ヨックモックの商品情報、最新情報等、詳しくはこちら
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(つづく)