ヨックモックのカフェ「ブルー・ブリック・ラウンジ」紅茶に愛情をのせて
ヨックモック青山本店に併設するカフェ「ブルー・ブリック・ラウンジ」をご存知ですか?
表参道駅より徒歩3分。ブランドカラーであるブルーのタイルで彩られたエントランスが目印です。
「お客様への感謝の気持ちとして、ゆとりの空間とくつろぎの時間を提供したい。」という思いを込めて、1978年にオープンしました。
シンボルツリーのハナミズキが植えられたウッドデッキのテラス席とゆったりとした店内席。限定のオリジナルスイーツをお楽しみいただけます。
お食事メニューもあるんです。ちょっと贅沢なランチコースは、旬の野菜や食材を使用し、季節の味わいを満喫できます。特製のデザートつき!
賑やかなランチタイムが過ぎた14:00からは「Blue Brick Tea Set」をご用意しています。
そんなブルー・ブリック・ラウンジ、すべてのドリンクもとってもこだわっており、特におすすめしたいのが…「紅茶」です!
世界中の紅茶好きが注目する希少なスペシャルティーをご提供しています。この特別な紅茶をセレクトいただいているロチャンティー・ジャパンの指田千歳さんに、ブルー・ブリック・ラウンジの紅茶へのこだわりをお話いただきました。
上質な「シングルオリジン」の紅茶とは?
― ロチャンティー・ジャパンの紅茶は、どのようなところにこだわっているんですか?
指田:ダージリン紅茶の仕入れを得意としていて、ダージリン地域で作られた本当においしい紅茶を厳選して、直輸入しています。ブルー・ブリック・ラウンジには、紅茶本来の豊かな香りと風味、個性が楽しめる、上質なシングルオリジン(ひとつの茶園で作られた、ブレンドをしていない)紅茶を中心にお届けしています。
― ダージリンってよく耳にしますが、場所だと知りませんでした。
指田:ダージリンはヒマラヤ山脈のインド側、標高2,300mのところにある山間地です。広大な茶畑がどこまでも広がっていて、現在87茶園あります。ちなみにアッサム紅茶は、アッサム地方で作られる紅茶のことをいいます。
― 貴重な茶葉を取り扱ってらっしゃるんですね。
指田:インドの茶園から直接輸入することにもこだわっています。紅茶って乾物のイメージがありますが、本当は農作物ですから、フレッシュな方がおいしいんです。
― そうなんですね!
指田:1日、2日を急ぐわけではありませんが、味わいと香りに関しては、少しでも新鮮なうちに楽しんでいただきたいので、季節ごとに上質な紅茶を買い付けています。
― 季節ごとで味わいが違うんですか?
指田:はい。ダージリン地方には、日本と同じく四季があって、年に3回、春・夏・秋と茶摘みをします。時季によって、それぞれ紅茶の味わいが違うのです。
春の一番茶「ファーストフラッシュ」はエレガントで、シャインマスカットのようにすっきりとした甘み、爽やかな味わいがあります。夏の「セカンドフラッシュ」は芳醇な香りとまろやかな口あたりで、マステカルフレーバーと呼ばれる蜜のような風味を感じます。そして、秋の紅茶は、グッと深みが増した味わいを楽しませてくれるのです。
シーズンが同じでも、茶園ごとに個性があって、さらにはロットごとに味わいが違います。だから、毎シーズン、様々な茶園から集まるたくさんの紅茶をテイスティングして吟味し、厳選したものを買い付けています。
ブルー・ブリック・ラウンジ 紅茶のこだわり
― ヨックモック青山本店ブルー・ブリック・ラウンジの、紅茶のこだわりを教えてください!
指田:ブルー・ブリック・ラウンジは、食べ物、飲み物、サービスに至るまで、上質にこだわったお店ですから、紅茶もふさわしいものをお選びしています。正統派の風味豊かな紅茶で、お菓子とペアリングした際に、お菓子のおいしさを一番引き出してくれるものをご提案しています。
― メニューも色々あるので、なかなか難しいですよね。
指田:そうですね。スイーツメニューとのバランスを考えて、シングルオリジンの紅茶はダージリンとアッサム、2つをご用意しています。
― それぞれの特徴をお聞きしてもいいですか?
指田:ダージリンは、スイーツと相性の良いセカンドフラッシュを選びました。マステカルフレーバー(マスカットを思わせる、甘く芳醇な香り)を感じるもので、焼き菓子やフルーツを使ったスイーツによく合います。特にバターの香りを引き立ててくれるので、「シガール®」にもピッタリです。
― 合わせてみたくなりますね!
指田:アッサムは、甘みと渋みを感じて、しっかりしたボディ(紅茶感)があり、ミルクを入れても楽しめる濃厚な味わいを選びました。ミルクとの相性が良いので、シャンティークリームを使ったお菓子とマリアージュしていただきたいです。
― お話を聞くだけでお腹が空いてきますね(笑)。
指田:この2つのシングルオリジン紅茶に加えて、アールグレイもご用意しています。アールグレイは、ベルガモットの香りを着香した”フレーバーティー”のこと。とてもファンが多いので、「アールグレイ好きのためのアールグレイ」を開発したんですよ。
― すごい!
指田:ベースの紅茶がおいしいのはもちろん、ベルガモットの香りを2倍着けたんです。なので、アイスティーやミルクティーにしても、非常に香り高くおいしいんですよ。
― へー!アイスティーにもこだわりがあるんですか?
指田:アイスティーは、氷に注ぐと風味が薄くなりますね。さらに、冷たいものは味覚が分かりにくくなります。だから、通常より濃く淹れることが大切です。本来の紅茶の味と香りが楽しめるように、2倍の濃さに淹れてから、氷の入ったグラスに注ぐとおいしく出来上がります。
― 暑い時期はアイスティーも楽しんでいただきたいですね。
指田:ミルクティーも、濃く深く淹れてから”牛乳”を注ぎます。この時、コーヒーフレッシュを使うと、油分が強くて風味が台無しになってしまうので、牛乳を使います。
― 隅々までこだわっているんですね。
指田:実は、量にもこだわっているんです。ホットはポットで、アイスは大きなグラスでご提供しているんです。お菓子と合わせる紅茶が一杯では、足りませんよね。たっぷりと楽しんでいただきたくて(笑)。
― すごい嬉しいですね。
紅茶が心の栄養となって生活を豊かにしてくれる
― ブルー・ブリック・ラウンジでぜひ紅茶を楽しんでいただきたいですね。
指田:紅茶が好きな方も、これから好きになる方にも、本来のおいしさや楽しさを知っていただきたいと思っています。ぜひ、紅茶を選んでいただけたら嬉しいですね。
― 指田さんが、それほど紅茶を愛しているのはなぜでしょうか?
指田:紅茶には、ビタミンやミネラルみたいな栄養だけじゃなくて、心に届く栄養があると思うんです。それは、今よりちょっとだけ元気なれるチカラです。「おいしかった」って思うだけで、”もう少し頑張れる”って思えるんですよ。すごく元気にしてくれるわけでなくて、元気になる“心”を支えてくれることが、生活を豊かにしていると思うんです。
― 素敵ですね!
指田:風味や味わいはもちろん、ティーポットにお湯を注いで、どんな風味に出来上がるかなってワクワクしている時間も、私にはとても大切です。そういう時間も含めて、紅茶の魅力だと思います。
ご家庭で紅茶を楽しむゴールデンルール!
― お家で紅茶を楽しむコツを教えてください!
指田:いくつかのルールを守るだけでも、ご家庭でおいしい紅茶が楽しめます。ぜひ、ご家庭でも紅茶を楽しんでくださいね。
ヨックモックの思い出。
― ヨックモックの思い出があれば教えてください!
指田:小さい頃、我が家にシガールが届くと弟と本数を決めて、残りを数えながら大事に分け合っていたんですけど…お中元・お歳暮時期に祖父母の家を訪れたら、大量のシガールが届いていて(笑)。
―(笑)
指田:普段あんなに大切に食べているのに、むしゃむしゃお腹いっぱい食べた、あの時のシガールの味が忘れられません(笑)。
― 本日はありがとうございました!
ブルー・ブリック・ラウンジでは、紅茶の他にも、オリジナルブレンドのコーヒー、エスプレッソ、デカフェや、ハーブティーなどもご用意しています。ワインやシードル、こだわり抜いたアルコール類も華やかにお食事シーンを彩ってくれます。
皆さんもぜひ、ブルー・ブリック・ラウンジで、こだわりのドリンクを片手に優雅なお時間をお過ごしいただけたら幸いです。
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(おわり)