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シロクマ文芸部活動参加作🐻‍❄️

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シロクマ文芸部活動(部長:小牧幸助さん)に参加した作品をまとめます。
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2023年5月の記事一覧

短歌2首 ~シロクマ文芸部~

短歌2首 ~シロクマ文芸部~

月の耳澄ますを知らぬ僕は言う綺麗ですねと月の君にね

月の耳澄ますを知らぬ君の愛新月の日も届いているよ

💓🌛

こんばんは。2週間ぶりです。
小牧幸助さん、今週も、素敵なお題をありがとうございます!
今週は、趣向を変えて短歌と返歌にしてみました。
「僕」が知らないのに「知らぬ」と言っているのは、過去を振り返っているからだということにしておいてください(強引)。
小説のときはタイトルだけ、とさ

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イチゴ舞う校庭で

イチゴ舞う校庭で

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 うわ、懐かし。これ、小学校のときのだ。この前、母さんと掘り出した本をパラパラとめくっていると、小学校のとき作ったイチゴジャムのことが書いてある。この頃、俳句の授業もあったからか、もう俳句詠んでる、俺。「舞」と「僕」が画数多くて不恰好になってるな。

 小学校五年生のとき、イチゴをみんなで育てていた。五、六年はクラス替えがないうえ、どうも先生も持ち上がりらしいから、初夏になったらみんなで収

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金魚、家族、同僚と、僕

金魚、家族、同僚と、僕

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 咳をしても金魚。風邪が長引いていて、それでも金魚の水かえをする。金魚は繊細でもろく、定期的に水かえをしないとすぐはかなくなることを知っているから。

 まず、今の水、水草とともに、バケツにそっと移す。いきなり環境が変わると、ストレスで体調を崩してしまうから。バケツはある程度高さが必要だ。水も入れすぎない。金魚が跳ねて、外に飛び出して瀕死になるのを防ぐために。決して体に触れてはならない。人

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