「脇を締めなさい」と言われるけど、どのぐらい締めたら良いの?
今回は、肩こりに悩むデスクワーカーにも読んでもらいたい記事です。
普段の姿勢でも、スポーツでも、歌でも「脇を締めて」と言われることがありますね。
同時に「脇を締めるな」というアドバイスもあったりもします。
それで、脇を締めてみたら「力むな!」と言われ、脇を開けていたら「脇を締めろ!」と言われ迷子になった経験のある人も多いのではないでしょうか?
どっちが正解なのか?どっちも正解だとしたらどの程度「脇を締めて、脇を締めない」のが良いのでしょうか?
脇の締め方は「トマトを落とさず、絶対に潰さない」程度
私のおすすめの脇の締め方は、
脇の深いところでトマトを挟んだとして、どんな動きの中でも落ちないように保ちます。
尚且つ、どんな動きの中でもトマトを潰すことがないような力加減でいられると良いです。
トマトがビシャっと破裂しないように優しめで。
それで歩く、パソコン作業をする、スポーツを楽しむ、歌う、コンビニで買い物をするなど、どんな動きのシチュエーションにもこの脇の締め加減は有効です。
体を萎縮させず間伸びさせない、程よい伸縮の柔らかさを作ることができます。
脇には「腕の付け根」と「脚の付け根」がある
そもそも、脇を締めろとか開けろとか、脇はなんでそんなに大事にする必要があるのでしょうか?
それは、脇には「腕の付け根」と「脚の付け根」の両方の機能があるからです。
脇を制すると、腕も脚も制することができるので効率が非常に良いです。
脇が腕の付け根だというのは想像できても、
「脇に脚の付け根があるよ」と言われてもピンと来ないかもしれません。
脇の辺りの肋骨には「な外腹斜筋」というわき腹の筋肉の付け根(腱)があります。
この筋肉は恥骨と骨盤まで到達して、そこから始まる脚の筋肉へと直接的に力を流します。
つまり、外腹斜筋は脚の付け根の筋肉で、脇の下は脚の付け根だということです。
ちなみに、腕の付け根としては「前鋸筋」という筋肉の付け根(腱)も同じ脇の部分にあります。
脇を制すると、腕と脚を一括でコントロールすることができるのはそのためです。
肩こり、首こり、膝痛、腰痛、全てに良い影響を及ぼします。
パフォーマンス、体型デザインも整えます。
声も出しやすくなります。
だから、脇をちょうど良い加減をいつも保って、腕も脚もスムーズにしておきたいのです。
「脇にトマト」とでも唱えながら変化を楽しんでください。
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