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歌手が足腰を鍛えた方が良い理由

歌手も足腰を鍛えた方が良いです。

足腰が鍛えられると、頑丈に体を支えてくれて安定しますし。

でも、歌手が足腰を鍛えた方が良い理由は、そういう浅い話ではありません。

発声の筋肉は、どの神経が動かしてるの?

発声に関わる筋肉は、顔面の細かな神経(頭蓋骨)と背骨の首の部位である頚椎1.2.3番からの神経が主に動かしています。

そこの周辺部分の筋肉や関節を硬直させたりせずに、いつも動きやすい状態に弾力的に保っておくことがコンディション作りとなります。

背骨の働きでロベットブラザーという考え方があります。⬇️

背骨の上から1番目と下から1番目、上から2番目と下から2番目、、、というように相互に対応しているという考えです。

これがあるから、日常の中で頭が右に倒れたら骨盤の右を高くするなどして、バランスを取ったり、転倒を防いだり、鮮やかな身のこなしが可能になります。

発声に関わる筋肉は、頭蓋骨と頚椎1.2.3番からの神経が動かしていますよと先ほど紹介しました。

これらの骨はロベットブラザーの考え方だと、
頭蓋骨↔️仙骨
頚椎1↔️腰椎5
頚椎2↔️腰椎4
頚椎3↔️腰椎3
の対応です。

発声に関わる「頭蓋骨と頚椎1.2.3番」を良い状態にするために、「仙骨と腰椎5.4.3番」を良い状態にしておくことが有効だということです。

それが結果的に、対応している頭蓋骨と頚椎1.2.3番からの神経指令を円滑にして、発声に関わる筋肉を効率的に動かすからです。

歌手は今日から意識的に、
仙骨と、腰椎5番、腰椎4番、腰椎3番をフレッシュにしておきましょう。

脚全体を鍛えるべき理由

頭蓋骨と頚椎1.2.3番から発声に関わる筋肉への神経指令が出ていたのと同じように、仙骨と腰椎5.4.3番からも神経指令が出ています。

それらの神経指令が今日の本題である脚の筋肉群の担当なのです。

これらの筋肉を常日頃から動かしておくと、神経回路がいつも風通し良く、結果的に仙骨と腰椎5.4.3番の状態を弾力的にキープしてくれます。

もも前や内腿も大切なのですが、面白いことにそれらは腰椎3番4番からの神経支配は来るものの、腰椎5番と仙骨が関与していません。

仙骨と腰椎5番を働かせるには、お尻ともも裏と膝より下の筋肉も動かしたいです。

歌手の方は、脚の上から下まで、表と裏と側面、深層と表層の全体を鍛えることで、発声の神経指令をコンディショニングできるということです。

足腰を鍛えるのは、頑丈な安定感を作るだけではなく、脳とのやり取りを円滑にする神経回路の促進に繋がります。

感情を込めて、相手の心に届かせて響かせるのは神経指令ですね。
歌うことへのヒントが脚に潜んでいるかも知れませんね。

また、発声障害でお悩みの方は、足腰からの神経作用の整備をしてから様子を見てみてはいかがでしょうか?


具体的な脚のエクササイズは、また別のところでご紹介していきます。


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