食べに来てくれた人が主人公
カリーをお店で提供する時、
主役は僕でもカリーでもなくて
それを食べるお客さん。
"食べに来てくれた人が主人公"
カリーを食べてくれた人がそれぞれいろんな感想を持つように
どこから、どんなきっかけで、どうやって、どんな気持ちでお店に来てカリーを食べて帰っていくのかも
みんなそれぞれ違って
みんなそれぞれの1日がある。
1週間前から予約して楽しみにして来ました!とか、
職場の先輩を連れてきました!とか、
今山降りたところでラストオーダーギリギリ間に合いますかー?とか。
いろんな1日の中にカリーを登場させてもらってる。
以前セブンルールでフードコーディネーターの住川さんという方が特集されていた。
映画やドラマのシーンで出てくる料理。たった一瞬しか映らない料理にも関わらず見た目だけじゃなくて味までとことんこだわる住川さん。
見た目では伝わらない部分まで緻密に作り上げる究極の裏方。
まさに職人。
飲食店も同じで
来てくれたお客さんの1日のワンシーンを盛り上げるお手伝いをさせてもらっている。
カリー屋としてひとりの人のひとつのストーリーを素敵なものにできたら。
そんな究極の裏方でいられたら最高なんじゃないか(自分もお客さんも)。
どれだけ美味しいカリーを作れるかは根底にありつつ、
カリーを作って出すだけじゃない
他人の物語に登場して影響を与えられちゃうかもしれないカリー屋。
そんな仕事っておもしろいよね。
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