タイムスリップコップ(毎週ショートショートnote)
田舎のばあちゃん家を手放す。その前に家の物をできるだけ処分するその作業のさなか、タイムスリップというのかな? そんな出来事に遭遇するなんて、思いもよらなかった。
「あゆちゃん、ご苦労さん」
粗大ゴミの搬出から帰ってきた叔父さんが、帰り道で買ってきた昼食をテーブルの上に出しながら声をかけてきた。
「ちょっと早いけどお昼にしよか。ねぇさん、皿とか出してもらえへんか?」
「はいはい」
色も大きさもバラバラの皿がいくつもテーブルに並ぶ頃、二階で作業していた父が降りてきた。
「にぃさん