ガッチャンコって何者?
カフェで、商談?らしきものをしている人たちがいた。
30代前半くらいの男性2人。
うち1人は、黒Tにチノパン、オシャレ革靴を履いている。足元は、裸足に革靴である。
苦手だけど、好物な人種だ。
ついニヤニヤしてしまう。
裸足に革靴。
それって石田純一じゃんと思うのは、アラフォーゆえの思考回路なのだろう。
話がそれた。
で、投資用物件がどうこう
港区の価値がうんぬん
などと言っており、おそらく不動産投資系の話をしていると思われる。
トランプに「さん」付けしているあたり、どことなく胡散臭い雰囲気を感じる。異論は認める。
などど思いながら、ぼんやり話を聞いていたら、
黒Tが
「ガッチャンコする感じですね〜」
という。
出たな、ガッチャンコ。
みなさんは、「ガッチャンコ」と言う人に遭遇したころがあるだろうか?
頻繁ではないのだが、ちょっと年配の方が
「ガッチャンコ」と言っているのを聞いたことがある。
言わんとしていることは分かる。
なにかとなにかを組み合わせる、という意味だと思う。
なんだけど。
なんでわざわざ「ガッチャンコ」って言うんだろう?
組み合わせる、じゃダメなんだろうか?
ガッチャンコ。
私の中では、古くさい…いや、レトロな機器を「ガッチャーン」と音を立てて組み合わさるイメージなのだ。
ガッチャンコの由来も、そんなイメージなんだろうか?
なんとか戦隊ガッチャマンって聞いたことあるけど、あれは無関係?
ロボットって組み合わせ、合体のイメージよね?
…
ということで、調べてみた。
あった、あったよ。
え、由来ホチキスなの?
え、ホチキスをガッチャンコなんて呼ぶ?
と書いていて気がついた。
以前オフィスで書類をホチキス留めしていた時、社内の女性から声をかけられた。
その時、
「あ、ガッチャンコ終わってからでいいですよ」
と言われたのだ。
意味は分かったけど、ガッチャンコ呼びなんだ…と軽く衝撃だった。
そして、
ガッチャンコ呼びの女性も、
カフェでガッチャンコ発言していた黒T男性も
どちらも、30代前半くらい。若いのだ。
DIMEの記事には年配社員が、なんて書いてあったが、30代前半の世代を年配とは呼ばないだろう。
なぜなのか。
彼らは一体、どこから「ガッチャンコ」を仕入れてきたのだろうか。
想像でしかないのだけど、
親がガッチャンコユーザーで、それが伝染したのだろうか?
だとしたら。
彼らは、「ガッチャンコ」に違和感を覚える層がいるという事実に、気がついているのだろうか?
親世代が自然に使っていたら、それを違和感なく受け入れるものなのだろうか?
「ガッチャンコ」が良いとか悪いとかの話ではない。
ただ、一緒にいる人が使っていると、自然に言葉づかいって伝染するのかもしれないなと。
私の言葉づかいが、子どもに伝染しているかもしれない。
しれないっていうか、良くも悪くも伝染するんだろうな。
ふう。気をつけないとなあ。
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