知らない世界を覗き込めるってすごい。「あなたが眠るまでの物語」
図書館で見かけて、手に取ったこちらの本。
いい感じの表紙だなあと思って読み始めたんですが(そんな理由なんかいw)
全く知らなかった
「緩和ケアの世界」を覗き見ることができました。
どんな本か?
幽霊騒ぎとありますが、ホラー小説ではありません(笑)
患者さん、その家族、看護師、売店のおばちゃん、バイトの大学生、などなどそれぞれのキャラクター同士の関わりが興味深くて、つい一気読みしてしまった一冊。
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これを読んでいて、色んなことがぐるぐると頭をよぎったのですが…
話に登場してくる、看護師の患者さんへの声かけを読んでいて、
看護師さんて「コーチングの神では?」と思いました。
コーチング云々の記載は一切ないのですが、
良し悪しは別にして、患者さんやその家族の話を一旦受け止める。
受け止めた上で、様子を見ながら少し自分の考えを話してみたり、提案してみたり。
緩和ケアだと特に、そのスキルが求められるのかもしれないなと。
…
過去に、自分が病院にお世話になった経験を振り返ってみる。
入院経験は出産でのそれしかありませんが(たぶん)、色々な看護師がいるな…と思ったのはよく覚えています。
事務的な人もいれば、親身になってくれる人もいる。
もちろん仕事だし、事務的なそれが悪いという話ではありません。
私は帝王切開だったので、術後の歩行に苦労。
もちろん未経験なので、分からないことだらけ。
思ったより痛くて、数メートル先のトイレに行くのに10分くらいかかってた。
普通に歩けるって幸せなことなんだな…と実感したのは今でも忘れない。
その時、
「痛いよねえ」
「お腹を手で抑えると、少し楽になるよ〜」
と言ってくれた看護師さん。あの声かけはうれしかった。
気持ちを受け止めてくれるだけで楽になるって、本当なんだな。
一方、
「もうそろそろ一人で歩かないと」
と颯爽と病室を去っていった看護師さん。あの冷たさも忘れない。
ずっと忘れない。
ずっと忘れない。
優しさと勇気?
いや、もらってませんけど。
あの日くれたチョーカー?
今も胸で光っている…わけないでしょ。
…
って、何の話?笑
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ということで、ちょっと脱線しましたが、
たった数百円の小説で、知らない世界を覗き込めるってすごいことだよな、と改めて感じた一冊でした。